« 風邪 | メイン | 他人バックアップ »
2005年07月07日
タレコミにおもう
/.J の「欧州議会、ソフトウェア特許法案を否決」に関するタレコミ。
http://slashdot.jp/articles/05/07/07/0132233.shtml?topic=54
その中でのソフトウェア特許に関する A.C. の発言
http://slashdot.jp/comments.pl?sid=264702&cid=763976
Anonymous Coward のコメント: 2005年07月07日 11時43分 (#763976)この論理は分かりやすかったのでメモ。ソフトウェアを本に置き換えてみるとわかりやすいと思う。
今のソフトウェア特許の大半は、本の中の特定の語句のつながりや言い回しについてのもの……という状況がまず存在する。
その本の内容の内容を丸写しして売ったら問題になるし、その中の素晴らしい哲学理論をパクって自分が考えたと言っても問題になる。しかし、その内容の一部を引用して本を書くのは許容されるだろう。
むしろその誰でも思いつく可能性がある「ただの一節」に権利を認め、それを使うすべての人(個人宛の手紙も含め)からお金を取ろうとしたらおかしいだろう?既にその「ただの一節」の権利をめぐる裁判や、他人が作った「ただの一節」が自分の文章に含まれていないかを探すという労力は、莫大な損失を生んでいるわけだ。
だから社会的なメリットとデメリットを考えて、実体の無い「ただの一節」の文章には権利は認めないとしたわけだ。もちろん従来どおり、「画期的な論理展開」や「本そのもの」には権利を認める。
こうすることで、誰でも思いつきそうな「ただの一節」が社会に損失を与える事を避けようって話なんだよ。#みんなACなので私もAC
/.J の音楽ファイル交換で「和解金」48万円に関するタレコミ。
http://slashdot.jp/articles/05/07/06/146208.shtml?topic=52
その中での P2P モデルの違いに関する A.C. の発言
http://slashdot.jp/comments.pl?sid=264641&op=&threshold=1&commentsort=0&mode=thread&startat=&pid=763691#763757
Anonymous Coward のコメント: 2005年07月07日 0時43分 (#763757)P2P モデルとしての WinMX, Winny の違いがよく説明されています。ひとえに P2P といっても様々なモデルがあり、47 氏が参考にしたといわれる Freenet もまた異なったモデルだったと思います(うろ覚え)。今回は「交換」でいいと思います。
というか、WinnyがP2Pの代名詞となっているので思い浮かべたんだと思いますが、プレスリリースの「IMを使って警告した」とか言う台詞からしてWinMXとかその系列でしょう。
WinMXは、「誰かが自分の意思でアップロードに登録したもの」を他の人が「直接」ダウンロードする、という形になります。
#アップした人は、ダウンロードのリクエストを見て、自分がほしいものを持っている人と「交換」という形で、ダウンロードの許可を出すというのが「慣例」となっています。
#WinMXが交換ソフトといわれるゆえん。Winnyは、間に第三者を挟んだ中継を行ったり、一度中継したファイルをキャッシュとして持っているので、「相手が故意にアップロードしている」という確証を得ることが難しいという点があります。
#こちらは、相手のダウンロードを拒否することも出来ませんし、相手が何をアップロードしているか、自分から何をダウンロードしているかもわからないようになっています。
#なのでWinnyは共有ソフトと呼ばれます。上記のことから、「違法なものを故意にアップロードしている人」がIPで判断できるので、WinMXが目をつけられたと。
P2P モデルの総括をしているサイトなどがあると便利かもしれません。
投稿者 napier : 2005年07月07日 13:04
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://will.squares.net/mt/mt-modified-tb.cgi/222