2006年05月01日
kernel debugging(2)
kernel 空間のデバッグをすることができるようになったのでその方法に関してまとめておこうと思います。デバッグの方法は kgdb を使うので PC は 2 台必要です(最近は VMware などを使って 1 台で開発をすることもあるようですが、とりあえず 2 台で)。Windows でドライバ開発に WinDbg などを使っていたくらいの知識があると読みやすいと思います(というか、Windows のドライバを作っていたが不幸(?)にして Linux のドライバの面倒もみないとならなくなった人向け、といった方がいいかもしれません)。
使用した kernel は 2.6.15.5 です。これは kgdb のパッチとして 2.6.15.5 用を使ったことによりますが、多分これ以外のバージョンでも基本は同じだと思います。
まず、対象となるカーネルソースとパッチをダウンロードします。
- The Linux Kernel Archives
http://www.kernel.org/ - KGDB: Linux Kernel Source Level Debugger
http://kgdb.linsyssoft.com/getting.htm
ここで重要なのが kgdb patch に含まれている README ファイルです。ここに patch のあて方から remote gdb による接続の方法までがひととおり書かれています。日本語のサイトでこれに関して説明しているところは皆無だと思いますが(探した限りみつかりませんでした)、kernel debugging を行うような人は日本語資料などいらないし英語のドキュメント/コミュニティで十分なのかな、と思ってしまいました。
投稿者 napier : 2006年05月01日 23:00
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