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2006年07月04日
DEATH NOTE Vol.12
最終巻である 12 巻の発売日です。ジャンプの連載が完結したときにはいろんな Blog にエントリが書かれ、そのときにはブックマークだけしておいたものを単行本を読み終わった今、読みにまわっています。本当に人気があったマンガだったんだな、と改めて思います。映画にもなるはずですね。
単行本の帯には、TV アニメが 10 月より放送、とあります。久しぶりにアニメを見ようかな、という気分になりました。MONSTER のように最後までクオリティが下がらずに続けて欲しいと思います。
物語はあのような結末を迎えました。私の感想は Vol.8 から完結までは変わっていませんが(そのため、その間のエントリもありません)、最後のキラ教徒(?)の巡礼の風景だけは非常に印象に残りました。この数ページがあったからこそ、読み終えた後に満足な読了感を味わえたのだと思います。
それまでのキラ崇拝者達の風景は、さくらテレビの出目川に代表されるようにわざと醜く見せらることが多く、初期に登場した熱心な信奉者であるミサや終盤に登場する魅上など、弱者であったがためにキラに惹かれた人たちに関しては意図的に無視、もしくはその他大勢の大衆の中に埋没させられたような形で扱われていたと思います。最後の巡礼の風景は、そういったキラにしか救いを見出せなかった人たち、それまでは埋没させられていて描かれなかった人たちが舞台の表に立った風景(というには慎ましやかではありますが)であると感じました。
この辺を宗教的に分類すると、純粋キラ崇拝派とでも呼ぶのでしょうか。もし DEATH NOTE がこういった形で完結するのではなく、ライトが神となった後が描かれる if の世界があったならば、キラ教内部における(その世界はキラ教が唯一の宗教になっているかもしれませんが)宗教闘争を描いて欲しいですね。
・・・この感想は攻殻機動隊のタチコマを使った人工知能のシミュレーションに近い感じかもしれません。現実世界の人間を使ってシミュレーションができるのは、本当に「神」ですね。
投稿者 napier : 2006年07月04日 23:04
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