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2008年11月20日
国民性
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろという。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことをいうとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
英国はその後マレー半島沖合いで戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交を知らない。
有名なコピペなのか本当にチャーチルの「第二次大戦回顧録」に書かれているのか調べていないのですが、今回の元厚生事務次官襲撃事件の報を知ったときに思い出したのがこのフレーズでした(via google)。
- 元次官宅襲撃 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/20081119/index.html
年金問題における政治及び公務員と国民との間にも、これに似た空気が流れているように感じられます。そしてもうひとつが日比谷公園焼打事件です。
- 日比谷焼打事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/日比谷焼打事件
背景に関して引用すると:
この事件の背景として、これに先立つ日清戦争での戦費負担を補って大いにあまりある賠償金獲得により「戦争は勝てば儲かる」という発想が民衆(および新聞社以下マスコミ)にあったと考えられる。いずれにせよ、こうした民衆の姿勢がその後の軍部躍進の一助となった可能性はあるだろう。当時の新聞報道にも、日露戦争を起こすことで収益が上がると軍事行動を支援するような論説が多々見られた。
このように思い出すきっかけとなったオリジナルは司馬遼太郎の「坂の上の雲」です。あまり記憶が鮮明ではありませんが、Wikipedia から引用した「背景」に似た文脈であったことを覚えています。最近のマスコミが扱う厚生(労働)省問題の煽り方とそれに呼応する人々というコンテキストで思い出してしまったんでしょう。
ちょっと前からネット予告などが頻繁にニュースに取り上げられるようになっていますが、第四権力から伝えられる情報が第五権力の中で不思議な咀嚼のされ方をして、極稀にそれを参照/それに参加する人によって何かが現実に起こる、といったようなかつての階層にもう一段加わった階層構造が出来上がっているように感じられます。・・・この辺の第四・第五の区分は難しいですね、人それぞれで定義が異なっているような気がします。
投稿者 napier : 2008年11月20日 00:49
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