« sakusaku@ラゾーナ (3) | メイン | 飲んで考えるのは無理 »

2009年09月13日

三鷹の森 ジブリ美術館

090913_1511~01.jpg

キッカケがあって初めて行ってきました。実際には現地に行くよりも、行くまでに見直したジブリ作品の方が印象に残る訪問でしたね。

せっかく行くということで、「崖の上のポニョ(初見)」「ジブリの風景 - 宮崎作品が描いた日本」「ジブリの風景 - 宮崎作品と出会うヨーロッパの旅」「ルパン三世カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「魔女の宅急便」「もののけ姫」と、映画からドキュメンタリー作品まで時間が許す限り見てみました。

「紅の豚」や「魔女の宅急便」は同行者の好きな作品であったので改めて見てみようと思ったくらいであり、特に強い思い入れのあった作品では無かったのですが、時間がたって改めて映画を見てみるという幸運に恵まれた気がしました。というのも、「意思」というものに関して感じるものがあったからです。

この「意思」という観点で考えてみると、宮崎作品は手塚治の「火の鳥」に極めて符合するモチーフを抱えているのかな、と考えてしまいました。見せ方の符号に関しては、手法的な意味で考えた場合に思い至るのは時間設定に関してです。現代に対する未来という時代設定(ナウシカ)、過去という時代設定(もののけ姫)、しかしだからといって、超未来・超古代が出てくるというわけではありません。その辺が時間軸を変えた設定としての舞台になっているのかとも考えます。

ずっと心に引っかかっていた問題として「なぜキキは魔法の力が弱まってしまったのか」もありました。それが今回は言葉として認識できたような気がします。それをもし自分が表現しようとしたら、やはりあのような手法になるのかな、とも考えてしまいました。才能があると言われている人たちも、きっとみんなそうなのかな、と改めて思う考えさせられた瞬間でした。


投稿者 napier : 2009年09月13日 23:48


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://will.squares.net/mt/mt-modified-tb.cgi/1045