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2010年01月04日
Ever17 (3)
一応、すべてのシナリオはすべて終わりました。
しかし・・・、世間で言われているような評価が何故起こったのかが、なぞ過ぎます(汗)
多分、プレイした時代が違うというのがあると思います。オリジナルは 2002 年に発売されており、現在は 7.5 年後。そして自分はあまりアドベンチャー系のノベルゲームをやりません。なので、その手の「オヤクソク」は知りません。そういうプレイヤーには敷居が高かったのかも知れないとは思います。
以下は、ネタバレがあります。
多分、のめりこめなかった原因はシュタインズゲートを主体に考えてしまったからでしょうね。あの感動を秘めたまま遊んでしまったのが原因だと思います。単純に「趣味」の問題です。
では、その「趣味」の問題をなくしたとして。やはり、謎だと思います。自分は最後まで「パラレルワールド」設定だろうな、と思っていました。それが時間軸的に違う、という設定だと知らされたときには、それ以上の「???」で覆われてしまいました。17 年間、 IBF が何故そのまま存在することができるのか、その存在を無視するかのように LeMU が同様の形で再建できたのは何故か?という問題があるからです。
LeMU が再建可能だということを考える場合、IBF を無視することはできません。何故なら LeMU は IBF の隠れ蓑に過ぎず、主体は IBF だからです。企業の優先順位を考える場合、LeMU を失うことがあったとしても IBF は残します。また、少なくとも両方失うことがあるような場合でも、主体である IBF は場所を変えて存続させます。何故なら、それが「主」であから。隠れ蓑である LeMU は IBF が存在しない場合、価値が 0 だからです。
そのような状況下で 17 年もの間 IBF に手をつけずに LeMU のみを再開発する(圧壊したアミューズメント施設のみを撤去、再開発して同様の施設を作り、本来の目的である研究施設である IBF には手をつけない == ハイバネーションシステムは無視)ということは、企業理念から考えてありえません。この Ever17 にはそれに対する説明がありません。また、その動きがあったこととの示唆に関しても説明がありません。
また 17 年という歳月を経過しているにもかかわらず、なんら変りのない LeMU のシステムやアトラクション、コンソールシステムにも違和感をぬぐえないというのが感想ですね。これは時代のなせる業なのかもしれません。ゲームが開発された 2002 年と現在の 2010 年の 17 年という時間の考え方です。
ジャネーの法則という考え方がありますが、それが適用できるかもしれません。もし 2002 年当時にこのゲームを遊んでいれば、まったく違った感想になるだろうと思います。
といってこのゲームがつまらないかというとその判断は早計でしょう。たいへん面白く遊べました。いろいろと示唆にとみ、アドベンチャーゲームがどういった発展を遂げてきたのかという試金石になっているゲームだと思います。そういった意味においても意味のあるゲームだと思います。私のようにアドベンチャーゲームを 2000 年代の初期で遊ばなくなった人には、是非プレイしてもらいたいゲームだと思います。
投稿者 napier : 2010年01月04日 00:04
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