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2010年12月28日
もしドラ読了
話題の「もしドラ」、読んでみました。
ページ数的にはそれ程多くなく数時間あれば読み終わると思います。話自体は小説の形をしており、話題になっていると言うことと特集された雑誌を読んだことがある程度の認識はあったので、ところどころのキーワードには「これのことか~」と、若干ネタ晴らしをされた感覚で読み進めました。
この本が今日の日本で受けている理由の一つには「時間の無さ」もあるのでしょうね。結果を導き出すためのクリティカルパスになりうるのではないかと言う期待。そして、日本の文化的背景に根ざした小説であったということ。
この本の要素として挙げられるのは、
- ドラッカー
- マネジメント
- 萌え絵
- 女子高生
- 女子マネージャ
- 高校野球
- 成長の物語
- ライトノベル
が主要なところです。
この中で最近のトレンドは萌え絵、ライトノベル。日本に根ざしている文化は高校野球。女子マネージャ、女子高生はそこから必然的に連想されます。成長の物語は、少年漫画では主要なテーマです。そしてそれらに結び付けられるドラッカーとマネジメントというイレギュラーな要素。だがそれは社会人が避けて通れない問題に対する道標となる内容であり、そして権威としての実績が担保されている。
単に小説の内容を考えるとプレイボールを強く思い起こさせます。
この物語もチームのメンバー自身が自分たちでチームを改革して行った内容だったと思いました。違いは、ドラッカー・マネジメントといった権威付けです。DS の初期に流行した「脳トレ」に川島教授の権威付けがあったことは卑近な例でしょう。
さて物語として読むとそのままラノベですが、やはりこれをきっかけにドラッカーに注目をしてしまいますね。「もしドラ」のブームで知ったドラッカーですが、自分が所属する組織の中にこれを生かせないかと考えてしまいます。制度としては自己目標管理なども存在していますが、この「もしドラ」を読む前と読んだ後とではそれに向き合う意識が変ります。そのことに自分だけで思い至れ、というのはやはり難しく、組織としても制度だけを形骸化させること無く、そしてそれぞれの人にそれを伝えることを怠ってはならない、と感じさせられる本でした。
投稿者 napier : 2010年12月28日 02:05
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