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2005年07月09日

Message from Scientists

サイエンスチャンネルに「Message from Scientists」というコーナーがあります。面白そうだったので見てみました。

で、一回目。複数のワークステーションを複数つなげて作業を分散させるシステムを研究している松本尚助教授。ようは、グリッドコンピューティングの研究をしているが、独自の OS を作って OS レベルで負荷分散も受け持つ「SSS-Core(スリーエスコア)」というものを作っている。

この OS の要は、TCP/IP よりも速い通信性能と、OS レベルでの負荷分散が可能であるということ。OS レベルでの負荷分散とは、動的にプロセスの再割り当てが可能、というような意味だと思われます。

例えば WS-A でプロセス a, b, c が起動し、SSS-Core が形成するネットワークに新しく WS-B が追加されました。アプリケーションが意識することなく(つまりプログラマが特にグリッドコンピュータ用にプログラムを書くことなく)、プロセス c を WS-B に処理を移行させる、といったことが可能だということだと思われます。

松本尚助教授は技術者にありがちな「すべて説明しよう」的な感じで話をしますね。自ずと早口になり、自分と同じくらいのレベルの人に対して説明するような口調になります。一番わかりやすいのは、5分30秒くらいのときにインタビュアがやっと合いの手を入れれる個所。

松「…このくらいだと、まだまだ、性能は出せるという風になっておます。」
イ「すごいですねぇー…」

そうだよなぁ、すごいですねぇとしか言えんよな…。声震えるよな…。プレゼン技術の参考になりますね、ここのチャンネル。

ここで書いた「OS レベルでの負荷分散」というのは私の想像で、OS レベルでこの処理ができなければ、新しく OS を作る必要などないからです。既存の OS に対して負荷分散用のライブラリを作れば問題ないからです。


投稿者 napier : 2005年07月09日 19:20


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