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2005年11月29日

catastrophe

より存在する為
より安定を求め・・・・
複雑多様化しつつ
時にはそれを捨てる・・・

脳のネットが複雑化しつつ忘れる機能を持ち
脳以外の細胞が毎日代謝し
生まれ変わりつつ老化するのも

死ぬ時に大量の経験情報を消し去って
遺伝子(ジーン)と模倣子(ミーム)だけを残すのも

周期的に文明が疲弊するのも

皆システムの硬化・・・破局に対する防御機能だ・・・・・・
攻殻機動隊 1巻 ISBN:406313248X p338
人形使いのセリフです。standard のときに書いた、後半のチャネリングの一部です。昨日のエントリの「捨てる技術」って言葉を書いたときにふとこのシーンを思い出しました。

ここでは意志をもった「変化」や「多様性」に関する会話によってシーンが構成されていますが、同じ「変わる」ということにおいてもいろいろな見せ方があり、劇場版パトレイバーにおいては「傍観者としての変化」を観ることができます。

最近(2005年11月5日)、NHKスペシャルで 立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える という番組の放送がありましたが、これは非常に興味深い内容でした。この番組を見たときに思い出したのが「攻殻機動隊」と「機動戦士ガンダム」です。サイボーグという意味においては当然「攻殻機動隊」なのですが、その延長線上にある「脳の進化」という段階では「逆襲のシャア」のハサウェイのセリフを思い出しました。

人間て、地球だけに住んでいたときは、頭の細胞の半分しか使ってなかったんだろ。それが宇宙に出て、残りの頭の部分を使うようになれば、テレパシーだって予知能力だって高くなるよな。じゃないと、地球とコロニーで暮らしてたら家族だなんて思えなくなっちゃうもん。
このNHKスペシャルを観ると、人間の脳はまだまだ進化の過程にあるのだな、と感じることができます。脳の進化が「擬体」や「電脳化」によって行われるか「宇宙に出る」ことによって行われるかは未知数ですが、環境の変化によって引き起こされるということは、確実でしょう。


投稿者 napier : 2005年11月29日 00:40


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