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2006年03月31日
Linux 復帰
突然(でもないんですが) Linux を触らなければならない事情になってしまい、数年ぶりに Linux のインストールと、ついでに Cygwin 環境も整えてみました。
最近は Linux に関して、ウェブ進化論 を読んで以降「Google と Linux のディストリビュータって同じ種類の仕事だな」と思うようになりました。
Google は web 世界の玉石混淆問題に対して、ページ抽出と整理を行っている立場といえますが、Linux ディストリビュータも同様に Linux で使用可能なソフトウェアの抽出と整理を行っているといえます。世の中に多数存在する独立したソフトウェアをまとめて有用なパッケージにすることは原理的には個人でも可能ですが、とてもコスト(リソース)がかかります。目的が Linux を使うことである以上、こういったパッケージがまとめられているに越したことはありません。ディストリビューションが存在しなかった場合の Linux の導入に関して考えると、かなりぞっとします。といっても、初期はやはりそうでしたし SLS や Slackware など、 はしりのディストリビュータ、ディストリビューションという考え方には感心させられます。
しかし、このディストリビューション乱立の世界はなんとかして欲しいものです。外食で例えると Windows は日本的オーダーで注文が可能なフランチャイズチェーン店のような感じですが、Linux は欧米式オーダーをしなければならない個人経営店のような感じです。Windows ではもうメニューが決まっていて「これを下さい」である程度まとまったものを食べることが出来ます。しかし Linux においては料理方法を細かく注文しなければならなかったり、自分で旬の素材を知っていなければならなかったり、客であるのに自分で料理をしたり、はては原料の供給をしたり・・・と、目的を達成するための副次的行為がとても多くなります。この辺はひとまわり経ってもあまり変わってないですねぇ。
今回やらなければならないのはドライバの開発なのですが、デバッグ方法に関して資料を探すだけで骨が折れます。ちょっと情報を見つけても「printk() で・・・」とかって、目を疑うくらい進化していなような情報もあります。…早く最近の情報を見つけなければ。
投稿者 napier : 2006年03月31日 15:36
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