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2006年05月28日

医龍

やっとこ観ました。結構面白いと思います。

しかし感じたのは「これは SF だ」ということです。

上は木曜にそれまでの 1~7 話まで全部見て感じた感想ですが、つい今しがたクロサギを今までの分、全て観終わりました。そして一個前のこのエントリに書いたことを含めて考えると、今のドラマはマンガの延長上でうまく生きて(生かされて?)るな、と感じました。私がまとめて観るのもその影響であると思います。方法論がまったく同一なんですよね、私の視聴感覚に対して。

そんなまとめ的なことはおいておき、医龍に関しては「これも色をいじりすぎている」と思います。ドラマにおいてこの傾向を感じたのは「女王の教室」からですが、空や空気などあまりポストエフェクトはいれない方が私は好きです。というか、視聴者にそれを感じさせるエフェクトはいれるべきではありません。昔はそれを感じさせないようにうまくやっていたのでしょうが、最近はチープ革命が進んだせいかあまりにもカンタンにそれをしすぎていると感じます。ある意味デジタル化の弊害とも言えますし、これを感じる自分は「CD よりもアナログレコードの音の方が好きだ」といっている堅物なのかもしれません。

かといってこれが方法論として確立してしまうとそれに慣れてしまうわけで、これは難しい問題だとは思います。カンタンな言葉でいうと「好み」の問題なのですが。

医龍ではバチスタ手術をおこなうためのチーム(及びチーム作り)が重要なウェイトを占めますが、これは人月の神話でいわれるミルズの案と呼応します(p28)。ドラマを観ていて人月の神話を思い出すのは職業病だなぁ…と感じてはしまいました。しかしこれはこのドラマで重要な位置であり、私が SF であると感じたのもこの部分によるものが大きいと思います。医療を扱うドラマでサイエンスを感じたことは、今まではなかったからです。


投稿者 napier : 2006年05月28日 00:29


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