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2006年06月10日

評論的なもの

久しぶりに図書館に出かけ「坂の上の雲」の再考、的な本を数冊めくってみていました。再考といっても、「坂の上の雲」という小説に対してあまりにも史書的に扱われ過ぎている風潮に対する再考、という論点ではありましたが。

私が理系だからかもしれませんが、その手の本に関しては単に「感想文」としか感じることができませんでした。論拠が薄い、というところまでもいけず「・・・だから~、だと思う」的な、自分の中の感想や想像でしかないことを根拠にあげている文が多すぎたからです。

なんていうか、文系的な考え方に関しては理系的な人は創造力を膨らませてあげなければいけないんですかね…。それって論評というよりもあんたの感想じゃん、としか受け止めることができないようなものに関して、どうやってまっとうに付き合ったり批判したりできるんでしょう。

元を正せば「司馬史観」的なものがこの原点にありますが、正しい/間違っている、といった論点ではなく、好き/嫌い、で論じれる部分が多いところに文系と理系というものの違いを痛感してしまいました。


投稿者 napier : 2006年06月10日 20:11


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