« PLANETES(2) | メイン | 栄光なき天才たち »

2007年02月12日

愛がない

ハチマキ : だいたいなんだっつーの
テメーのその「愛」ってのは!?
思い込みじゃねーってんなら
定義を明確にしてみろ!
存在の証明をしろ!
タナベ : うわ!
ガキ!!
一般化しなければ
理解できないなんて
科学盲信もいいとこよ!!
プラネテス 2 巻 ISBN: 4-06-328778-5

タイトルはプラネテスの登場人物であるタナベの口癖です。ここのセリフは多分マンガだけのオリジナルだと思います。このセリフを読んだときにふと思ったのが、ニーチェの言う「神は死んだ」でした。そして神が死んだとされる 19 世紀を 2 世紀ほど経て、「愛は死んだ」という時代に来たのかな、とふと思いました。

勿論、神は死んではいないでしょうし、愛は死んではいないでしょう。しかしこれを対立軸として捉えたとき、20 世紀の Love & Peace もその視野に入らざるを得ません。天上界に神がいるとされ、それが空の上にあると考えられていた時代、人の心に愛があるとされ、それを表すのが音楽だった時代を超えて、とまぁ定義定義と行くと抜け出せない袋小路に陥ってしまうんでしょうね。


投稿者 napier : 2007年02月12日 01:09


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://will.squares.net/mt/mt-modified-tb.cgi/602