« AVATAR | メイン | 64bit 環境化 »

2010年01月18日

AVATAR (2)

悩んでいるのももったいないので観て来ました(苦笑)

3D の見え方に関してはこちらのサイトの説明のとおりでした。 XpanD ではゴーストを感じることはないかわりにメガネが重い。実際に手でメガネが落ちないように押さえていました(ストラップ部ですが)。あと輝度も結構落ちますね。また IMAX 3Dデジタルではメガネは大きく輝度はあまり落ちないかわりにゴーストが見えました。このゴーストは席の位置が悪かったからでしょう。かなり前の席に座っていたためだと思います。

どちらにもなのですが、久しぶりに「3D 酔い」の感覚をシラフで味わいました。初代 PS でジャンピングフラッシュを初めてやったとき以来の感覚です。この辺はまだ「映画の両眼視差による 3D 映像の作成ノウハウがたまっていないから」なのか「映画の両眼視差による 3D 映像に対する抵抗力がないから」なのかはわかりません。3D ゲームに初めてふれたときにはカメラワークがあまりにも「3D 酔い」が起きやすいように作ってあり、その後徐々にカメラワークもこなれて「3D 酔い」も起きにくくなっていきました。もちろん、ユーザであるわれわれの脳がそれに順応していった、という可能性もあります。

今回の IMAX 3D デジタルでは座席がかなり前だったこともあり、途中たまらず目を閉じていた時間がありました。カメラが激しく動くバトルシーンなどでは「3D 酔い」を顕著に味わいました。しかしそれが後半ではあまり感じなくなっていたんですよね。この現象が「脳が慣れた」からなのか「カメラワークが変った」からなのかは判断できません。

その他 3D 映像に対して気づいた点として、色味の問題があります。映像がとても古ボケた感じに見えたのです。例えば '60 年代に撮影された映画のような。これは今回 IMAX 3D デジタルで見たときに思ったことなので XpanD では異なると思います(輝度の差による印象の違いもありますね)。

3D の話はこれくらいで、ちょっとネタバレ感想を。

初回思ったのは「ナウシカ」で、今回思ったのは「もののけ姫」だな、です。どちらの作品もそれぞれの立場や考え方の異る国・グループがあり、それぞれ自然と対峙しています。前回の感想で「物語は想像どおりな感じ」と書きましたが、それは自然との対峙という部分ではなく、潜入している間にそのグループに対する仲間意識が芽生え、そちら側に組することになるんだろうなという部分です。

今回のシナリオは、まぁ分かりやすいハリウッドフォーマットで、何かみるべきものがあったかというとないですね。 3D 映像が話題になっていたのでとりあえず押えておこう、という動機だけでしたし、果たしてそうでした(笑)

さてこの 3D 映像、対象を選ぶと思います。見ていて気持ちよく 3D で見られる部分があり、また見づらいにもかかわらずあえて 3D にする必要があるのか、という部分があります。今回の作品は SF であるため、こういった 3D 映像でも違和感はさほどありませんが、これがすべてのジャンルに適用できるかというと、現時点では疑問符です。日本のアドベンチャーゲームが未だに 2D で描かれていることと、それは関連する事項かもしれません。


投稿者 napier : 2010年01月18日 00:08


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://will.squares.net/mt/mt-modified-tb.cgi/1090