« SEO : Search Engine Optimization | メイン | 出だしが一番たいへん »
2006年04月03日
亡国のイージス
なんというか、日本版ダイハード、海自版ホワイトアウト、といった感想を最初に思ってしまいました。この映画に関してはこちらのエントリーで少しふれていますが、やはり言われているとおり動機が不明ですね。この映画の続編というか、反乱を起こすまでを描いた「亡国のイージス0(ゼロ)」といった話が欲しいと思いました。
さて、以下ネタバレに近くなります。
冒頭、以下のような論文が読み上げられます。
国としてのありようを失い、語るべき未来の形も見えないこの国を守る「盾」に何の意味があるのか。現状のままでは、それは守るに値する国家を失った、まさに亡国の盾でしかない。
余計なお世話って感じですね。こういった感傷的自虐的なセリフとしては、やはり劇場版パトレイバー2の後藤隊長と荒川のセリフに勝るものはありません。検索をかけたら全文を引用しているサイトがありました。
- 機動警察パトレイバー2 the Movie/全台詞
http://homepage1.nifty.com/~yu/p/p2.html
このページの「0:41:23 東京湾、後藤」の部分です。
演出(?)的に蛇足だと思ったのが、総理の独り言です。日本人的な事なかれ主義の総理という部分を出したいのでしょうが、会議室に入る前には、
なんで俺のときに。
また会議中には側近に対して、
あっちから何か言ってきてるか?・・・だから、ワシントンだよ。
といった部分です。もうちょっとうまくすればいいのに、と思ってしまいます。
何度も観ていればきっと光る部分も見えてくるのでしょうが、ちょっと繰り返して観ようとは思えませんねぇ。役者さんはいい人たちがそろっているのに、ちょっと残念です。原作本ではそれぞれの人間の心理の描写が映画よりも細かく描かれているようですので、機会があったら読んでみようと思います。多分、映画より好きになれる気がします。
しかし、劇場版パトレイバー2と OVA 版の二課の一番長い日 とどうしても比べてしまいたくなる内容です。
投稿者 napier : 2006年04月03日 00:18
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://will.squares.net/mt/mt-modified-tb.cgi/347