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2010年06月04日

エコシステム

iPad は今が旬ですし、Apple は我が世の春ですね。以前、iPod よりも iTMS の方が重要だ、とエントリを書いた覚えがあって、いつのことだったかなぁ、と検索してみると 2005.06 でした。ほぼ 5 年経ったにもかかわらず、iTMS に匹敵するサービスが提供されていないのは不思議なものです。 SONY なんかは PS3 や PSP といった端末もあるし PlayStation Store という同様のオンラインサービスもあるんですが Apple のように活気があるように思えません。この辺の差はどこから来るんでしょうか。アクセス数や売り上げの差を比べられればいいんですが。

SONY は最近、iPod/iPhone/iPad に対抗しうる次世代端末を今年度中に発売すると発表しました。また、凸版、KDDI、朝日新聞と共同で電子書籍事業会社の設立を計画しています。

こういったハード面は意外とどうとでもなりますが、かつての iTunes Music Store、今でいう iTuns Store/App Store に匹敵するサービスを如何につくるかが問題です。

mp3 が流行りだした頃、まだ日本では録音媒体として MiniDisc がメジャーでした。その後、SONY はあくまで MD や ATRAC3 に拘って Apple/iPod/iTMS の躍進を許します。稼いでいるハードウェアやプラットフォームを捨てるという判断はとても難しいことですが、例えば PSP/UMD/既存の流通というプラットフォームは、改めて 10 年前のそれを思い起こさせます。

幸いにして Apple にはまだ弱点が存在します。 AppStore の審査というそれは、強みとしても今生きていますが諸刃の剣でもあります。前回のエントリの如くですが、このシステムを如何に構築するかが肝でしょう。ハードウェアだけだったらコピー天国がいくらでも作ってくれますからね。


投稿者 napier : 2010年06月04日 23:30


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