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2006年06月12日

情報という価値

よくは知らないのですが、どうも web ライターの原稿料は安いのでやってられないです、という流れのようです。これを読んで思い出したのが、コメントでも言及されていますが日本のアニメーターの給料の安さ、と、かつての島田紳助さんのつぶやきです。アニメーターのことは諸説言われているのでここであえていうこともないと思います。

島田紳助さんの方は、もう 10 年以上前だと思いますが「おれて給料やすいねん」的なことを何かの番組で言っていたことがありました。そのときはまだ大橋巨泉さんが現役で「お前は安い仕事を引き受けすぎなんだよ」と助言していたことを思い出します。「今の日本でどれくらいの人間が番組の司会をできると思う?お前が受けなければテレビ局が困るだろう。そういう状況になるまでお前は仕事を減らせばいいんだよ」。

これが利いたのかどうなのかわかりませんが、今では島田紳助さんは第一級の司会者になっていると思います(この辺の判断は各自でどうぞ)。

戻ってこちらの話題ですが、活字が web というカテゴリに乗って横一直線になってしまった瞬間、今までの商業モデルのアドバンテージ(権威とでも言えばいいんでしょうか)は薄くなってしまいました。新しいモデルが、web2.0 というモヤっとしたものがあるとは言えいまだ開拓段階であり、(今回みたいな)不満の出る箇所があったり、新しいステージで伸びている分野もあるのでしょう。

きょうはウチのニャンコちゃんがカツブシ食べてニャー
はとても面白い切り口で、これとくらべられるのが嫌ってのは、理系に言わせれば文系とくらべられるのは嫌っすよ、ってな論に近いと思います。「同じ byte 数書いただけじゃなくてプログラムが正常に動くことまで検証しなければいけない」とか「証明に抜けがないか落とし穴がないか完璧にチェックしなければいけない」など、立場が違うだけで同じことを言ってると思います。

「ベストセラーに良書なし」と言われますが、人間相手の商売なんですから「カツブシ食べてニャー」にはそれだけの価値があるんでしょうね。この辺はバランス感覚になると思います。最近観たドラマでは、このセリフに当てはまると思いました。


投稿者 napier : 2006年06月12日 21:12


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