2012年01月04日
ももへの手紙
- 製作に7年!すべて手書きの『ももへの手紙』、世界各国で続々と高い評価 数々の賞を受賞 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0038231/index.html - 映画『ももへの手紙』 - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/movie/T0010512 - 2012年4月21日(土) 全国ロードショー 映画『ももへの手紙』公式サイト
http://momo-letter.jp/
沖浦啓之さん監督作品だそうです。手描きで製作されており、製作期間は 7 年とのこと。人狼以来の監督作品となりますが、今回は原案・監督・脚本・絵コンテとこなしているようです。これは観なくては!
2010年07月24日
2010年07月23日
借りぐらしのアリエッティ
- 借りぐらしのアリエッティ 公式サイト
http://www.karigurashi.jp/index.html
連休中に見てきました。劇場でジブリ作品を観るのはいつぶりだろうというくらい久しぶりです。この作品は事前の情報を全く知らずに(唯一声優だけは知っていましたが)観て来ました。
以下ネタバレを含みます。
まず思ったのが、何故物語の根幹が「人間」と「人間に見られてはいけない小人」という対立軸で描かれなければならなかったのか、ということです。
劇中、セリフを初めて聴いたときには「借り」が完全に「狩り」に聞かせる様な作りであり、そして人に見られてそこから立ち去る流れは、今までが「仮」の暮らしであったからであるかのよう、でもあります。
人と共に何かが暮らしているという考え方は古くから日本人には馴染みの深い考えであると思います。例えば「座敷童子」。オリジナルの座敷童子に「人に見られたらそこから立ち去らなければならない」という設定があったかどうかは知りませんが、古い家に住み着いておりその家に幸福をもたらすと言われている、という妖怪であったと思います。
さて対立軸に話は戻って、ジブリ作品の根幹には常に何らかの対立軸が設定されています。その対立軸を超えるのは常に人間の側で、その反作用が物語の主軸として描かれます。その事に対しての結末は、物語としての完了形は常にありますがその事を選んだのは劇中の登場人物たちで、観劇する私たちは常にその選択でよかったのかどうなのか、といった選択を意識的にしろ無意識的にしろ迫られている、といえます。
このアリエッティの物語が描かれている時代のずっと前にはきっと「人間」と「小人」たちは共存していたのだろう、と思います。これは勝手な一観劇者の妄想ですが、何故それができなくなってしまったのか。
「小人」というのは「謎」の象徴である、と思います。人が世の中の仕組みを知りたいと思って解明してきた「謎」といわれるもの。神秘的なものや幻想的なものを畏怖する心。天気であったり、昼と夜であったり、太陽や月や星、夏や冬といった自然世界。そういったものを人間の言葉で定義し理解できるようになったとき、それらは「自然」の側から「人間」の側に属することになります。人間が単にそのように錯覚しているに過ぎないのかもしれません。今まで謎と思われていたことを理解することが出来た、というように。
その段階になって「謎」は姿を消します。単に「法則」というような、一見すると味気ない言葉に置き換わります。「小人」は「人間」の前から姿を消さねばなりません。
もちろん、アリエッティを見ればかわいいと思いますし、翔との心の交流の過程は現実における人間同士のそれ自身だと思います。単に「小人」を「人間」に置き換えれば、古い風習に従わざるを得ない一族と別の一族、といった見方さえできるでしょう。
と、自分の思ったリファレンスを記しておいて、他の人がどういう感想を持ったのか web の海を廻ってみようと思います(笑)
2010年06月19日
レインボーノイズ
このプロジェクター (LVP-HC3800) はものを見ずに購入しました。映像を見てまず思ったのが「しまった、RGB が分離して見えるタイプか・・・」でした。このときにはこの現象を「レインボーノイズ」というのは知りませんでした。
レインボーノイズという名称を知ったのは以下のサイトです。
- 佐助の部屋_プロジェクターの種類
http://area-sasuke.net/hometheater/pkind.php
『DLP式』
「DLP」とはDigital Light Processingの略で光半導体のことです。 この半導体上に100万個ものDMDと言われる超微小ミラーが敷き詰められ、そこにランプからの光が反射し映像が投射される方式です。 DLPの特徴として、焼付きや色あせが無い、高コントラスト、高寿命、画像の高精細性などが挙げられます。 また動きの早いスポーツやアクションに向いているのも特徴でしょう。 高コントラストのため黒の沈みが良く、非常に立体感のある映像を再現できます。 人によっては見える(私は見えません)カラーブレーキングと言われるレインボーノイズが欠点で、 これが見える人にはDLPはとても気分が悪くなるそうです。また比較的高価なことも欠点のひとつでしょうか。
液晶の説明と比べてみると画質に関しては非常によいと言えます。ただ唯一の欠点がこの「レインボーノイズ」です。どういった現象なのかについては以下のサイトが分かりやすいです。
(単板式)DLPで唯一の弱点と言われるのが、このレインボーノイズ(カラーブレイキングノイズ)です。映像には含まれていない虹のようなものが見えることから、こう呼ばれているようです。(中略)一方、ホームシアター用のDLPプロジェクターのカラーホイールは6セグメント&2倍速回転=4倍速。6セグメント&2.5倍速回転=5倍速、と高速なものが多く、RGBの切り替え間隔は、4倍速で1.4ms、5倍速で1.1msとなり、2倍速のものと比べ格段にレインボーノイズが見えにくくなることが予想できます。
LVP-HC3800 のカラーホイール仕様は 6 セグメント(RGB RGB)4倍 とあるので比較的高速なようです。しかし見えてしまうとは仕方が無い。。
で、少し検索してみると改善方法があるようです。以下のサイトの虹との遭遇さんのレビューです。
- 価格.com - 三菱電機 LVP-HC3800 レビュー・評価
http://review.kakaku.com/review/K0000063633/
と、過去ログで「レインボーノイズ」で調べたところ、NDフィルターが効果的だとわかりました、さらに調べるとND2とND4を使っている人が多く、レインボーノイズにはND4が効果的だが映像が暗くなると知り、それじゃあND3はないかと調べたら「富士フィルムのNDフルター0.5」がそれ相当とわかり、さっそく購入、フィルム状なのでクリップでレンズ前に取り付けました。「写真2」なんと、レインボーノイズは、ほとんど気にならなくなりました、そのうえ映像も落ち着き、これぞまさしくシネマライク!
これは!と思い同様に富士フイルムの ND フィルター 0.5 を取り付けてみました。結果は!
「やっぱり見えるよ・・・」
自分の動体視力が恨めしい(泣)
しかし、そうは言っても映像自体は非常に美しいです。レインボーノイズが見える箇所も黒背景に白文字のような、強烈なコントラストの部分だけですし。今後プロジェクターの導入を考えている方は是非 DLP 方式と液晶パネル方式の両方を見比べてから購入してください。高い買い物ですからね。
ちなみに近所のヨドバシで液晶パネルのプロジェクタは事前に視聴していました(このときには方式の違いは知りませんでしたが)。エプソンの EH-TW3500 です。
- EH-TW3500 | ドリーミオ|ホーム プロジェクター|製品情報|エプソン
http://www.epson.jp/products/dreamio/ehtw3500/index.htm
これは確かに液晶の格子模様が見えていました。しかしだいぶスクリーンに寄ったときに見えるくらいで、通常の視聴では問題はないと思います。レンズシフトの機能も付いていますし、比較的使いやすいプロジェクターだと思います。
最後に、中級~高級プロジェクターの比較表です。参考に。
- 最新プロジェクター徹底比較表|ホームシアターとオーディオ・ビジュアルの専門店 株式会社アバック
http://www.avac.co.jp/akihabara_pj/akiba_pj0911.html
プロジェクター
ついにプロジェクターの導入をしました。地デジ対応のテレビも無いのにですw 購入したのは三菱の LVP-HC3800 です。
- 三菱電機 ホームシアタープロジェクター LVP-HC3800:製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/projector/home/products/lvp_hc3800/index.html
箱を開けると、、、
緩衝材にくるまれた本体が現れました。
新品のフィルムでくるまれています。
そして本体のお目見えです! 購入のきっかけに関してはこちらを。
2010年05月30日
月に囚われた男
- 月に囚(とら)われた男 - オフィシャルサイト
http://moon-otoko.jp/
エネルギー問題解決のため、月からヘリウム3を運搬する事業を手がけるルナ・インダストリーズ社。 月の採掘場は自動化されており、そこには任期3年で一人の人間だけが働いている。 残り2週間となった任期終了を前に、一人しかいなかった月の現場に不思議な出来事が起こる---。
知り合いに紹介されて観てきました。映画のトレイラーですでに違う人間が現れるということを知っていたため、そのアオリがどのように効果を表すものかと思っていましたが、単にその言葉そのものでした。
以下、ネタバレを含みます。
こういった期限もので思い出されるのは、永遠に学園祭前日を繰り返す「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」です。この映画も「永遠に繰り返される 2 週間前」という展開になるかと予想していました。
このような作品を考える場合、次の点で状況を分けることができます。
- 無限ループもの
ビューティフルドリーマーのように時間的な繰り返しがあるが、その繰り返しにおいて自分が他の自分と会うことはない。絶対時間を想定した場合、意識だけがある時点に戻って繰り返し、と言える。エンドレスエイトもこれでしょう。 - パラレルワールドもの
認識として存在する自分と平行な時間軸があり、それらの世界の自分と干渉を行う、もしくは入れ替わることもある。他の世界の自分の記憶を今の世界の自分が持つこともある。この分類では「ひぐらしのなく頃に」はこっちに入ります。 - 時間トリックもの
無限ループやパラレルワールドと思わせておいて、実時間が過ぎているもの。その人や観客を信じ込ませるために、世界の方がある程度の嘘をつく(そう見せる)もの。「Ever17」などがわかりやすいと思います。
今思いついた分類はこんな感じです。この「月に囚われた男」は、3 番目の「時間トリックもの」に分類されます。
2 週間という期限ではビューティフルドリーマーが思い出され、クローンの話では綾波が思い出され、登場人物の少なさをクローンで補間していましたが、密閉された空間、仲間とその空間および状況からの脱出、その状況を作り出す社会背景、という意味では「Cube」でした。
若干、自分の解釈として疑問に残っている部分は、サム(主人公)の見た幻覚の女性です。あれは妻であってるんでしょうかね?日本の映画だと女優さんの顔で劇中に気づくんだと思いますが、洋画ではなかなか初見の方の顔は覚えられません。ビデオレターの内容から考えるに、妻は夫のクローンを使った月現場への現地赴任にはあまり乗り気ではなかった。たぶん人道的な意味と、クローンとはいっても愛する夫であるため、なかなか割り切れるものではなかった。その分の贖罪の念から、自分の死後、彼(クローン)に対して真実を伝えるために姿を見せた、という解釈です。
それ以外では、月から地球に通信をするために木星経由で行う(遠いよ!しかも軌道によっては太陽を挟んで反対じゃん)、クローンを作れる技術や記憶をコピーできる技術があるんなら月開発だけじゃなくてもっと別の産業を興せるだろう、都合のいい AI だな(会社本部に対しての面とサムに対しての面の使い分け)、資材搬出用のロケットで人間が帰還できる、とか「え??」と思わせる部分がたくさんありました。
AI との関係はもうちょっと掘り下げてもいいと思いましたね。彼にとっては劇中の彼はたぶん 5 人目だったのでしょうから(ビデオレターでの娘は多分生まれて少したったくらい、長距離通信した際の年齢は 15 歳)。
と、自分の感想のリファレンスを残して他の方の感想を見てみます。解釈あっているかな。
2010年03月25日
Hubble 3D-ハッブル宇宙望遠鏡
- IMAX「Hubble 3D-ハッブル宇宙望遠鏡」、大阪で上映 | その他 | sorae.jp
http://www.sorae.jp/031009/3737.html - NASA - IMAX Premieres 'Hubble 3D' on Friday, March 19
http://www.nasa.gov/topics/universe/features/hubble_imax_premiere.html - Hubble 3D - Official Trailer [HD]
シネマトゥデイによると、米航空宇宙局(NASA)の協力によって制作されたアイマックス(IMAX)映画、「Hubble 3D-ハッブル宇宙望遠鏡」が4月24日から8月31日まで、大阪市内のサントリーIMAXシアターで上映することが分かった。
うわー、これ観に行きたい!サントリーIMAXシアターは以下です。
- アイマックスシアター サントリーミュージアム[天保山]
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/theater/index.html
このサントリーミュージアムは安藤忠雄さんの建築でもあるんですよね。一度行ってみたいところです。
- サントリーミュージアム / 安藤忠雄
http://www.hetgallery.com/sun.html - サントリーミュージアム - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/サントリーミュージアム
どうやら今年末で閉館するようですね。うー、この機会は丁度いいのかも。
2010年03月14日
涼宮ハルヒの消失 (2)
さて、その 2 です。何の気なしに続きます。
前回のエントリは多分飲んでいたときに書いたので読み返すのが怖くて放置していました。で、今酔っているので(禁酒できてないじゃん!)読み返してみると「ははぁ、言いたいことはわかった」と独りごちるものではありました。そしてその 2 です(ネタバレあり)。
砂の女を読んだこともあって、時空改変された世界がそのまま砂の世界に重なります。劇中でキョンは積極的な帰還を望み、果たしてそれは成し遂げられます。しかしそれは積極的に援助をしてくれる仲間がいたからであり、それもむしろハルヒを中心としたパワーバランスの、その均衡ポイントへ戻すための反作用であったのかもしれません。しかし結果的に語られているのは、狂言回しとしてのキョンの独白を通してのみ、という部分において物語は不動のままです。
この逸話が何を物語っているのかという点において、ひとつ覆せない事実があります。それは長門の関与。そしてそれは、キョンの思う彼の中の長門がそうさせた、だけであるのかもしれません。それは何故か。今回の劇を知っているのはキョン自身と、キョンの認識する長門だけ、であるからです。
・・・いや、劇の最後でキョンの言った意味深なキーワード。「ジョン・スミス」という切り札。これをそのハルヒが本当に知っているか知っていないか。これは重要な連続性の仮定でしょうね。もしかしたら、そのキョンは「ジョン・スミス」を知らないハルヒの世界にいるのかもしれない。
多分に知人の解釈が混ざっており、原作を読んでない自分では判然としないのですが、アニメで語られた内容よりもノベルで語られる物量は尋常ではないらしいので(攻殻機動隊を連想)、その部分に関しても興味がわきます。
原作や人の想像を知らない分妄想できた前回の方の解釈がやはり楽しいですね、自分にとって。ハルヒ自身の解釈(彼女自身の一人称としての独白)がなされる前に、やはり原作を読まなくては。