2010年07月16日

電子書籍端末

自分が思っているモバイル運用での理想の電子書籍端末の大きさは A5(148mm×210mm) サイズで 1400x1050 くらいの解像度です。この解像度は今使っている Let's note CF-Y5 のもので、それ以外の意味は特にありません。

よくスマートフォンで使われている 800x480 という解像度は 3.7inch という大きさでは非常に精細に見えますが、A5 くらいのサイズになるとピクセルピッチが広くなりすぎてしまいます。その上の解像度、と考えたときにすぐ思い浮かぶのは 1024x768 で、これは iPad の解像度と同じです。 iPad 自身は B5(182mm×257mm) くらいの大きさですが、この解像度はちょっと残念な感じがしています。

4:3 のアスペクトで考えるとその次は 1280x960 になります。 KindleDX が 1200x824 なのでこれくらいでもいいかと思いますが、pdf のドキュメントを見ることを考えると現行使っている Y5 でももう少し解像度が欲しいと思うくらいなので、最低でも 1400x1050 くらい、と思っています。

iPad の発売後に出たパチもんのタブレットは大抵が 800x480 です。これは Nexus One がこの解像度だから、何も考えずそのままの解像度にすれば Android のカスタマイズも必要じゃなくてソフトに工数をかける必要がない、といった面があるんでしょうかね? NEC の LifeTouch もこの解像度というのがとても残念です。

その他電子書籍端末を考えた場合、表示領域とフレーム領域のバランスの問題があります。本は紙自身が表示面で、そのフルの紙面に対して余白がこれくらい、文字や絵を描く部分がここ、というようなバランスで構成されています。電子書籍の場合には間違いなくフレームが表示面の外に存在します。この領域を小さくできればできる程、「本」から「電子書籍」へ移行が違和感無く進むように思います。厚ぼったいフレームの端末は使う気がまず起きません。特に紙に印刷することを前提にした pdf などは余白が多いです(しかしこれは表示領域の変更で意外となんとかなってしまいますね)。

A5 サイズで高解像度の端末、どこか作ってくれませんかねぇ。。


投稿者 napier : 01:34 | トラックバック


2010年07月11日

東京国際ブックフェア

  • 第17回 東京国際ブックフェア(TIBF2010) - 書店への営業、版権取引(著作権取引)、販売のための展示会です。 -
    http://www.bookfair.jp/index.html

土曜日に行ってきました。目的は電子書籍端末の動作を見るためです。ざっくりとまわって、実機に触れられたのはだいたい以下の端末です。 Kindle は探したのですがなかったですねー。新しい黒 DX の動作を見たかった。

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もっとも期待していたのは NEC の LifeTouch でした。DigInfo TV で Interop 2010 のときの様子が見れます。

動きに関してはこの動画と同じでした。滑らかとは言えず、まだまだ高速化が必要だと感じます。デバイス的にはマルチタッチに対応していないとのことで、画面のズームはメニューを出して倍率のスライダを動かすか、画面をダブルクリックすることで拡大がなされます。

コンセプトや画面の大きさは非常にいいところを付いていると思っています。ただ、7 インチディスプレイで 800x480 ピクセルの解像度は 133ppi にしかならず、これは iPad の132 ppi (1024x768, 9.7inch) とほぼ同じですが iPhone3GS 163ppi (480x320, 3.5inch) や iPhone4 326ppi (960x640, 3.5inch) には及びません。そしてやはりドットが目立ちます。

画面に注目してみると SHARP の PC-T1 は非常に綺麗に見えました。 1024x600, 5inch なので 237ppi です。この端末は厚いのと画面が小さいのを何とかすれば非常に興味を惹かれる端末になります。

その他の E-Ink を使った端末は、やはり難点が画面の書き換えスピードですね。わかっているものや時間をかけてゆっくり読むものを対象にする場合にはいいのですが、全体を通してパラパラッと眺めたい用途には全く向きません。この辺はユーザビリティを含めて iPad が飛びぬけています。

FLEPia はこの展示会で初めて知った製品です。大きさは手ごろでいい感じでした。これで液晶搭載の製品があれば見てみたいと思わせるものです。

全体をとおしてみても、まだまだ欲しいと思える端末は現れていませんねー。 iPad の半分くらいの面積で 1/3 くらいの重さの端末があらわれればいいと思っているのですが、そのときには iPhone に続き、また Apple 製品を買ってしまうかもしれません。

最後に、画面の大きさと解像度のまとめです。

LifeTouchFLEPiaPC-T1iPadiPhone 3GSiPhone 4
画面サイズ800x4801024x7681024x6001024x768480x320960x640
インチ数7859.73.53.5
ppi133160237132163326


投稿者 napier : 13:39 | トラックバック


2010年06月08日

WWDC10

まもなく WWDC10 が開幕します。今回の発表は新 iPhone は確定そうで、それ以外では何になるんでしょう。希望としては iPad mini (iPhone と iPad の中間の大きさのデバイス) があるといいなぁ、と思います。 iPad はデカイのでちょっと持ち歩くって感覚じゃないんですよね。

何はともあれ、明日起きたときが楽しみです(もう寝るし!w)


投稿者 napier : 01:27 | トラックバック


2010年06月04日

エコシステム

iPad は今が旬ですし、Apple は我が世の春ですね。以前、iPod よりも iTMS の方が重要だ、とエントリを書いた覚えがあって、いつのことだったかなぁ、と検索してみると 2005.06 でした。ほぼ 5 年経ったにもかかわらず、iTMS に匹敵するサービスが提供されていないのは不思議なものです。 SONY なんかは PS3 や PSP といった端末もあるし PlayStation Store という同様のオンラインサービスもあるんですが Apple のように活気があるように思えません。この辺の差はどこから来るんでしょうか。アクセス数や売り上げの差を比べられればいいんですが。

SONY は最近、iPod/iPhone/iPad に対抗しうる次世代端末を今年度中に発売すると発表しました。また、凸版、KDDI、朝日新聞と共同で電子書籍事業会社の設立を計画しています。

こういったハード面は意外とどうとでもなりますが、かつての iTunes Music Store、今でいう iTuns Store/App Store に匹敵するサービスを如何につくるかが問題です。

mp3 が流行りだした頃、まだ日本では録音媒体として MiniDisc がメジャーでした。その後、SONY はあくまで MD や ATRAC3 に拘って Apple/iPod/iTMS の躍進を許します。稼いでいるハードウェアやプラットフォームを捨てるという判断はとても難しいことですが、例えば PSP/UMD/既存の流通というプラットフォームは、改めて 10 年前のそれを思い起こさせます。

幸いにして Apple にはまだ弱点が存在します。 AppStore の審査というそれは、強みとしても今生きていますが諸刃の剣でもあります。前回のエントリの如くですが、このシステムを如何に構築するかが肝でしょう。ハードウェアだけだったらコピー天国がいくらでも作ってくれますからね。


投稿者 napier : 23:30 | トラックバック


2010年05月16日

iPad

サンデーモーニングの「風をよむ」で iPad が取り上げられていました。意外と冷静なとらえられ方で、「本」というもの自体とその内容を分けてそれぞれの人がコメントをしていました。情報としての本の役割は「書いてある内容、その内容に達するまでの著者や編集者、その本の制作にかかわった人々の仕事がすべて詰まっているということ」、存在としての役割は「本というデバイスそのもの。本の匂いであったりそばに積み上げられている状態、物理的に見える本の厚さであったり個体としての量。ページをめくる感覚や時間が経って古くなっていく過程自身」などなど。 Kindle が日本でも購入できるようになったときや、それ以外の電子書籍デバイスが発売されたとき、今回の盛り上がりはそれらと比べられないほどの強さを持っています。

面白かったのはこの iPad の電子書籍としての面を強調しているにもかかわらず iBooks に関しての説明が無かったこと。日本の出版事情の説明はあったものの、その次に来るだろう電子化に対する説明は皆無。そうとらえると特に iPad だけでなく電子書籍そのものの特集であっても問題が無かったように感じます。電子書籍としての iPad の立場は単にたくさんあるアプリケーションのひとつ、でしかないわけですから。

こういった電子化でいろんな人たちが危惧することに「編集者を通さすに本ができるため、粗製濫造がはびこる」といったコメントです。これに関しては今に始まったことではなく、Web が広まった段階ですでにその時代を迎えていました。個人サイトや個人のブログなどはまさしくそれそのものです。 Google はその情報をまとめることの重要性を知り、Web site を「情報」という「本の内容」であるとすると「事後の編集者」になった、とも言えます。 Apple のやっていることは「事前編集」ですね。 iTunes Store に登録するまでに審査があり、その審査を通ったものだけが「流通」をします。審査のプロセスはそれ自体「著者と編集者」のやりとりそのものでしょう。

何にせよこういったデバイスが盛り上がりを見せるのは嬉しいことです。しかし製品を作る/売るだけでなく、出版と言うものの新しいエコシステムを作ることが重要なステップでしょう。 Apple は「iTunes Store + 個々のデバイス/ソフトウェア(iPod, iPhone, iPad, iTunes, etc...)」というシステムを作り上げています。規模の大小は分かりませんが、Amazon は「Amazon + 個々のデバイス/ソフトウェア(Kindle, KindleDX, Kindle for PC, etc...)」。日本の出版界ではどのような新しいシステムを作りあげるのか、現在の「出版社-取次-書店」の構造をどのように変えるのか、が問題でしょうね。


投稿者 napier : 09:46 | トラックバック


2010年04月14日

GeForce GTX 480/470

ついに発売された GeForce GTX 480/470 のレビューが載っています。まだ入手しづらいとカードだと思いますが参考までに。


投稿者 napier : 02:12 | トラックバック


MacBook Pro

タイムリーに MacBook Pro の新製品が発表されました。新しく Core i5/i7 と GeForce GT 330M 256MB/512MB からの選択ができます。

う~む。。ちょっと MacBook 買おうか悩んでいたんですがこう高めの選択肢が出てくると逆に引いてしまいます。ノートのリプレースも 2013 年とか言ってましたし、現時点ではあまり変える必要も無いんですよね。やはり軽めに Mac mini あたりで慣れるくらいから始めるのがいいのかも。


投稿者 napier : 01:13 | トラックバック


2010年04月12日

MacBook (2)

新しい MacBook のうわさがあるようです。少しこの辺はチェックしておかなければ、です。

そして近所の Bic に行ってみましたが、やばい。。かなり購入したくなっています。マルチタッチのタッチパッド入力など、全く知らない機能が備わっていました。 Bootcamp もあるので Windows マシンとしても使えるんですよね。


投稿者 napier : 23:50 | トラックバック


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