2008年02月25日
最近買った本
忙しさにかまけて更新もしないしドラマも全然消化できていない・・・あ、ドラマは「篤姫」だけは見てます。島津斉彬に関してもこうやって見ることができて非常に満足しています。篤姫の逸話は何個かは知っていますので最後まで楽しみです。多分、司馬さんの小説からの記憶だと思います。NHK はこのまま幕末大河から「坂の上の雲」に流れて行こうって戦略なんでしょう。坂の上はかなり心配ですが。。
さて、最近買った本を何個か。
フェルマーの最終定理 サイモン・シン (著) この本の前に放浪の天才数学者エルデシュを読んでいたのですがそれがあまりにもあまりにもだったので、反動というか何というか。まだ「序」を読んでいるだけですが文体は非常に読みやすいですね。 |
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暗号解読 上巻 サイモン・シン (著) こっちは衝動買いというか関連買いというか。同一の著者なのでまとめて買ってしまいました。本屋では単行本はよく見かけていたので、文庫があるのを知ってのまとめ買いです。 |
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暗号解読 下巻 サイモン・シン (著) 同、下巻です。 |
Book off 等で探していたんですが見つからず、結局オンラインで購入しています。本って何でこう値引きされないんですかねぇ。。
2008年02月19日
『洪庵のたいまつ』『21世紀に生きる君たちへ』
随分以前、RD にキーワード登録しておいた司馬遼太郎の検索にかかった番組で紹介されていた『洪庵のたいまつ』と『21世紀に生きる君たちへ』の文章を見つけることができました。一度読んでみたいと思っていて出版物を探していたのですが見つからず、小学校の先生をしている友人にもきいてみたのですがなしつぶてで、本当にふと思い立っての検索でした。
以前、『花神』を読んでいたのもこの番組からの流れといえば流れになります。
件の番組では『洪庵のたいまつ』は 5 年生向け、『21世紀に生きる君たちへ』は 6 年生向けの教科書に載っていたと記憶しています。内容を読んでみると、『洪庵のたいまつ』は具体的な人物を取り上げ、『21世紀に生きる君たちへ』は抽象的な事象を取り上げているという点で、年代別の差別化が行われているんだろうなという第一印象を受けました。
この文章を教材として授業を展開された先生と、司馬遼太郎さんとで交わされた書簡などで構成された本があるそうです。
- こどもはオトナの父―司馬遼太郎の心の手紙
神山 育子 (著)
ちょっと更新が滞っている今の自分にも、きっと最適な一冊な気がしますね。。こんなときには岡野本か司馬本が確かにいい気がします。
2008年02月13日
くらしのいずみ
- くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)
谷川 史子 (著)
久しぶりに谷川史子さんの単行本を買いました。もう本当に何年ぶりか。表紙を見た瞬間に「目が合った」ってやつですね。吸い寄せられるように手にとって見ると、やはり谷川さんでした。
谷川さんのマンガをはじめて読んだのは何の誌面だったかなぁ、と思い出してみると、多分りぼんだと思います。Wiki のリストで考えると「君と僕の街で」あたり。当時は 16 色でドット絵とかも描いてた気がしますが、HDD を探せば出てくるかも・・・というか Towns は起動するのか?? VMware 環境が揃ったんで当時の Linux の環境の移行もしてはおきたいところです。CMOS はクリアされているんでしょうが(笑)
お話自体は青年誌に掲載されていたということで、すべてが結婚に絡んだものになっています。この辺はあとがきを参照のこと。そしてどの話からも変わらない谷川さんの物語を感じることができます。絵柄も記憶にある限り、当時のままですね。懐かしい同級生にあった感覚に近いです。
2008年01月07日
アルケミスト
- アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫)
パウロ コエーリョ 著
山川 紘矢, 山川 亜希子 翻訳
読み終わった瞬間に感じたことは、自分の本の読み方と友達のそれとの違いです。自分の場合は「これをしたらいけない、あれをしたらいけない」といったマイナス方向の指標としてそれを読むのに対し、友達は「これをしたらいい、あれをしたらいい」といったプラスの部分を読み出します。
そしてもうひとつが自分の場合には「この部分はあの本と似ている、あの部分はその本で言及されているよね」といった相関を必ず考えてしまうのに対し、友達はその点に関しては何も言いません。注目しているのは、常に読んだこの本、に関してだけです。
この休みは「自分の話はよく飛ぶ」ということを再認識させる期間でした。起承転結を例に取れは、起転転転・・・といったところです。よくよく見てみればそれらの「転」は関連のあるものたちなのですが、「結」の説明が無いために独立した話が延々と飛んでいきます。スタックが破壊された実行コードのように。
ここで書いた「山月記」にしても、まさしく飲んだときの自分は虎だなぁ、と思い至ります。
酔わねばならぬ時が、(虎に還らねばならぬ時が)山月記 中島敦
と書かれている部分に初めて戦慄を覚えました。
アルケミストで語られる内容で、重要な要素として「前兆」があります。自分はこの本を読むための前兆にしたがって、きっと山月記を思い出し、そしてアルケミストにたどりつく話を導いたのだと思います。今日この本を読めたことをきっと忘れないでしょう。
2007年10月04日
スカイ・クロラ (2)
読み終わりました。むーん、何か竜頭蛇尾って感じでちょっと期待が勝ち過ぎていたな、と思います。何が期待と違ったかというと、この文章の量ですね。あまりにも淡々としし過ぎており、ひっかかりもなくスルっと終ってしまったという感覚です。
簡単にいうと、この物語に登場する人物には葛藤が感じられない、というところでしょうか。実際、そういった内容なんですが、葛藤がない分、淡々と過ぎる日常だけが描かれており、それに文章の量が少ないことが相まって、この小説で切り取られた時間の中だけでの物語に終始してしまっている。それ以前やそれ以降もあるんでしょうが、それに対して理由があっても無くても別に関係ない、というか。
この小説の主人公であるパイロットの僕は、ひとつの処理系でしかないんですよね。まわりの状況に応じてそれを入力として葛藤の無い自分の中で処理を行い、それを出力する。処理系は決まったことだけをやっていればいいのでそこには理由が存在しません。完全性定理でいうところの方法の完全性というか。
こうやって自分の読み終わった瞬間の感想を書き留めておき、さて、まわりの人の感想を読みに出かけることにします。・・・ただ問題なのが、これってシリーズものなんですよね。あえて人の感想や論評などを読まなかったのに、シリーズモノであるが故の言及まで読んじゃいそうで。難しいところです。
2007年09月28日
スカイ・クロラ
- スカイ・クロラ (中公文庫)
森 博嗣 著
押井守監督で映画化という話を知ってから 3 ヶ月。やっと読み始めましたが、やばい。サリンジャー、テグジュペリ、太宰、この辺が好きな人にはたまらない感じです。かなりやばい。
まだ途中までしか読んでいませんが久しぶりに自分の中の若さ(子ども?)を刺激させられる小説です。通勤電車の時間が短い分、ちびりちびり読めるのが楽しいです。季節も都合よく秋らしくなってきましたし、最近の気温はこの小説にうってつけです。
2007年07月21日
白洲次郎
ちょっと前に書いていたものです。時期を失ってしまったのですが、備忘録的に。。
今回は最近読んだ本として プリンシプルのない日本です。白洲次郎本としては 風の男 白洲次郎という青柳恵介さんの本があり、これは以前一読していました。そこで更に興味を持ちこの本に来たのですが、う~ん、噂に違わず苦言がとても多く、耳に痛い文章です。白洲次郎の文章を読んでいて気になる言葉は(プリンシプルはおいておくとして)自己陶酔という言葉です。本の内容の検索は難しいのですが、青空文庫などになっている場合、この自己陶酔という単語を中心に読んでみるのも面白いと思います。細かい読みどころなど、気がついた点に関してはまた今度に。
この文章は 4 月に書いていたのですが、今読んでみると「自己陶酔」って?という感じでした。で、検索してみると・・・なるほど、思い出しました。やっぱこういうことは書きとめておかないとダメですね。自分のエントリに白洲次郎は結構書いていた気がしていましたが、そんな気がしていただけでしたし(^^;
2007年07月18日
Pen [No.203, 2007] 宇宙へ
- Pen オフィシャルサイト
http://pen.hankyu-com.co.jp/
ほとんどジャケ買い的な感じで購入しました(トップなのでそのうちリンクはズレます。バックナンバーにおいてくれるといいのに)。
Pen っぽいデザインを期待していましたが、パラパラっとみた感じは「なんか Pen っぽくないな」という感想です。実物の写真が多いからですかね。ちょっと現実離れしたデザインを楽しむ、って感じでこの雑誌を買っているんで、その面では少し物足りなく感じます。記事は、まだ読んでないのでおもしろい内容が合ったらまた取り上げようと思います。
表紙の写真は「広告批評」を思わせますね。カメラマン一緒なのかな?と思って検索してみましたが、違ったようです。この辺のデザインの方法論って統一されてそうな気がしますね。