救命病棟24時 第3シリーズ

「坂の上の雲」の続きを書こうと思っていたのですがちょっと飲みすぎてダメなので(^^;、伏線的に議員と官僚の会話ということもあり「救命病棟24時 第3シリーズ」で印象的なセリフの紹介をします。

最近「国の債務、800兆円を超える」とニュースになったばかりです。借金時計では 773 兆円ですね。この辺を題材としている小説に「半島を出よ」も位置しています[1][2][3][4][5]

寺泉議員:三上っ。東都中央病院の件はどうした。もう 5 日たったぞ。
官僚:申し訳ございません。いろいろと手間取っているんだと思います。
寺泉議員:何が問題だ。どうしてすぐに動けないんだ。
寺泉の秘書:せんせっ…。
寺泉議員:おいっ。
寺泉議員:彼らは被災地の最前線で戦っているんだぞ。君達は現場の大変さを全く判っていない。だから未来都市東京がどうのこうのと、奇麗ごとを並べていられるんだ。
官僚:寺泉先生。
寺泉議員:
官僚:先生は我々が、能天気に復興計画を考えているとお思いなんでしょうが、違いますよ。むしろ逆です。
寺泉議員:何が逆だ。
官僚:この震災の経済的損失がいくらになるかご存知ですか。
官僚:直接被害額は官民合わせて 65 兆円。間接被害は、50 兆円を超えるでしょう。あわせると日本の国家予算の、1.5 倍です。
寺泉の秘書:えぇっ…。
寺泉議員:…。
官僚:国の政治中枢がやられて、日本を代表する企業の本社が、ほとんど機能停止に陥った。最早地方都市に、東京を援助しつづけるだけの体力は無い。既に、支援物資の 30% は海外からだ。日本は、経済援助をする立場から、される立場に変わったんです。この国は今、存亡の危機にさらされているんですよ。
官僚:たった 20 秒ゆれただけで国が滅びるなんて、そんな馬鹿な話がありますか。
寺泉議員:…諦めているのか君は。
官僚:諦めてませんよ。我々官僚に任せてくれれば物事はさっさと進むんです。しかし、段取りだの、根回しだの、自分の顔を立てろだの、面倒なことをおっしゃる方々に邪魔をされる。議員の先生方ですよ。
官僚:…失礼します。

リアルタイムでこのドラマを観ていたときには、「日本は、経済援助をする立場から、される立場に変わったんです。」という部分だけが非常に印象的だったことを覚えています。しかし司馬小説を読み始めた以降にこのセリフを考えると、また違った角度──官僚というものに関して考えならみるようになっています。ここではあまりその「官僚的」という部分が出てはいませんが、それでもドラマ的なセリフまわしではありますが前半にはお役所仕事的な雰囲気は醸し出されています。

またここで議論しているのが、議員側はミクロな事象、官僚側はマクロな事象という点も対照的です。議員側が情、官僚側が理にいっているのも同様です。


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2006年03月26日

アンフェア

このクール、ほぼリアルタイムでちゃんと観れていたのはこのドラマだけでした。序盤はまとめ観をしていたこともありましたが、中盤以降は毎週火曜日が本当に楽しみでした。

最初のエントリを見ると「観ようかどうしようか迷っていたのですが・・・」などと書いています。ホント録画しておいてよかったな~、と思います。

物語自体は、前半の推理小説殺人事件と後半の×印殺人事件は全くリンクしていないように思えましたし、蓮見や管理官の関係や途中の募金方誘拐事件など「このドラマってちゃんとまとまるの??」と、観ている方としては本当にはらはらさせられました。最終話を見る直前までは、ネットで見た「父親が殺されたときのつながりからいって、ベテラン刑事が真犯人?」とかって書き込みから、「ん~~、そうかも」と思ってしまっていました。「パソコンはまるっきりだめでね」といったセリフなどは完全に伏線だと感じていました。カメラワーク的には仲間の刑事の「留め」などもあり、誰もが疑わしく思えていました。今思い出しても毎週楽しみでしたね。

以下、ネタバレです。

さて、その最終話。真犯人は瑛太でした。今でも「最初に現れた人間、それが真犯人だ」というセリフを聞いていたにもかかわらず、瑛太であることは信じられませんでした。「はぁ~~~、マジで?」ってところでしたね。真犯人とわかって以降の瑛太の演技にはちょっとガッカリさせられましたが:-) このドラマには本当に楽しませてもらいました。もし観返すことがあったとしたらいろんな細部や伏線なんかを注意してみてみたいと思います。

あとはやはり子役をくらべてしまうということで、このドラマ以外では「神はサイコロを振らない」と「小早川信木の恋」くらいでしょうか、このクールは。それでも「アンフェア」の子(名前がわかりません…)はセリフがほとんど無いのでなんとも言えませんね。。結構かわいい子なのにもったいないですね。セリフのうまさという点では「神はサイコロを振らない」の佐々木麻緒ちゃんはすごいです。「火垂るの墓-ほたるのはか-」にも妹役で出演していたそうなのですが(これは残念ながら観てないです)、きっとはまり役立ったでしょうね。映像が頭に浮かびます。

しかし、火垂るの墓はつらすぎて 10 年に 1 回の頻度でも見れません。。以前、Newtype の「ゆうきまさみのはてしない物語」に「つらすぎて 5 年に 1 回…」という記述がありましたが、私はそれ以上ですよ。

アンフェア、ありがとうございましたっ。


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2006年03月15日

麻生久美子さん

SALA.jpg

SALA の CF が新しくなってからずっと気にはなっていたのですが、やっと調べるためのもう 1 つの動機ができました。やはり私は要因が 2 つ重ならないなければ動かない性格ですね。自分を再認識です。

勿論、もう 1 つの要因とは時効警察です。時効警察自身はあまり期待していたドラマではなかったのですが、放送時間が金曜日の 23:15 からであり、この時間は大抵報道 STATION をみたままのチャンネルになっています。そのため第 3 話目くらいから流し観をはじめたのですが、完全一話完結型のドラマで作り自体も軽快であり、意外とこのクールのドラマでは高ランクのドラマになりました。(先々週に葉月里緒奈さんが出演したときにはそれでちょっとエントリを書こうかとも思っていました。と、それはおいておいて、)そこに三日月クン役で出演しているのが麻生久美子さんです。

こちらで確認をすると、SALA の CF には 2004,7 からの出演だそうで、1 年半前から出演していたことになります。1 年半も調べもしない自分も自分だ、、と思います。

初見では、年齢的には高校生くらいだろうな、と思っていたのですがプロフィールをみてびっくり。1978 年生まれですので、今年で 28 歳です。誰かと勘違いしているくらい違いますよ。う~む。一番最初の SALA の CF は、麻生さんの指から血が流れており、それを舐めるのを白人の男の子が見て心を奪われてしまう映像だったと思います。カネボウがスポンサーになっていたドラマの録画が残っていれば、まだ DVD から発掘できるかもしれません。ちょっと探してみたいと思います。

・・・こんなときにドラマや CF の大規模ストレージがあると便利だな、と思います。今は Google が web の index 化と部分的なストレージの役割を担っていますが、映像に関しても今後同じメソッドでサービスが一般化するのかな、と思います。Google Video は意外と尖兵なんでしょうね。Google Video Blog のような感じで CF に関する Blog 作りが楽になるといいですね。権利関係などで問題は山積なのでしょうけれども。


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2006年01月29日

輪舞曲

あー、もー、グダグダ。話がありえない。何をしたいのかがわからない。第 1 話がよかったと思ったのに 2 話 3 話と評価が落ちまくりです。先週の容疑者の殺害から考えて今回も逮捕の時点が一番危険であることがわかりきっているのに、あえてそこで殺させる展開とかありえないです。

かろうじて見れるのは橋爪功さんですね。ちょっと影を背負っている役回りですが、いい味を出しています。橋爪功さんを見るのは「87% ~私の 5 年生存率~」以来です。また石橋凌さんは「あしたがあるから」のときの印象が強く残っていて好感度は高いです。

あしたがあるから」は今井美樹さん目当てで見ていましたが、本放送だったか再放送で見たのか、もう忘れていますね。1991Q4 のドラマなので多分再放送を見たんだと思います。「女性だけの新企画部」とか「コットンの独占契約が・・・」などの断片的な記憶しか残ってはいませんが。

さて、来週のドラマの時間を待ち望んでいいものか・・・。


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2006年01月18日

神はサイコロを振らない

神はサイコロを振らない
http://www.ntv.co.jp/saikoro/

今日、第 1 話目でした。まだまだセットアップ段階のようで、物語が進むのは来週以降になりそうです。相対論~とかをわざわざ持ち出していたので、また過去に戻ってしまうことや何日かして消えてしまうということはないだろうな、と思っていたのですが、最後のカットを見る限り何かありそうな感じです。時間を区切らないと物語がダラダラ進んでしまうのでこの設定はしょうがないかな、とは思いますが。黄泉がえりのような展開にだけはなって欲しくないですね。

期待しすぎていたためちょっと拍子抜けしていますが、来週を楽しみにしています。タイムパラドックス系の物語でなく、時間の流れ(時間の使い方や人の成長)の話になりそうな感じですね。


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2006年01月16日

ドラマと成長

というわけで録画しておいた「川、いつか海へ」を引っ張り出してみました。本放送は 2003.12.23 だったので、もうまる 2 年前の作品です。成海璃子ちゃんは 1992 年生まれですので 11 歳のときの出演になります。そして、やはりこの映像を見て思い出すのは「青い鳥」です。「青い鳥」は 1997 年の作品です。当然思い出すのは鈴木杏ちゃんで、彼女は 1987 年生まれですのでこのドラマのときはちょうど 10 歳ということになります。

この 2 つの作品で共通になるのは、転校における子ども社会の部分の描写になるでしょうか。ちょっとキャプチャ画像を載せておきます。それ以外ではあまり共通点はありません(笑)

最近の注目の子役としてはあと福田麻由子ちゃんや、ちょっと前では「僕と彼女と彼女の生きる道」に出演した美山加恋ちゃんでしょうね。このくらいの年齢はほんの少ししか時間がたってないと思っていても、すぐに大人になっていきますね。

以前、広告批評で中学生を題材にした日本映画の特集があったと思いました(最近の元気な日本映画の監督の特集だったかもしれません)。そのときに紹介されていた映画では「害虫」や「リリィ・シュシュのすべて」を記憶しています。これくらいの年齢を撮る映画はむずかしいですね。これらの映画を観返そうとは思いませんが、新しい映画が発表された場合には観るだろうな、と思ってはしまいます。今、年齢的には成海璃子ちゃんがそこに差し掛かっています。「神はサイコロを振らない」では新しい方向性を期待してしまいます。

さて、ここでも書いたことですが、やはり子役のうちからドラマに出演するのはいいですね。こうやって昔の作品をライブラリから取り出して観るのは、子どもの昔のビデオを見る親の心情に近いのかな、とふと思います。
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2006年01月15日

2006Q1

前クールは完全に出遅れてしまいましたが、今回は第一話がほぼ全てを観れています。このクールのチェックはこんな感じです。

西遊記
フジテレビ 月曜 21:00~
2 クールぶりの深津絵里さんです。第 1 話はここに書いたとおりです。深津さんは別格ですが、沙悟浄のうっちゃんもいい動きをします。昔、コントなどでチャッキーチェン(?)などのモノマネをしていたのが生きていそうです。

Ns'あおい
フジテレビ 火曜 21:00~
ギバちゃんが「きらきらひかる」のまんまでした。今にも「あ~まの~」ってセリフが発せられそうな感じで。意外に期待をもてる感じです。

アンフェア
フジテレビ 火曜 22:00~
これは観ようかどうしようか迷っていたのですが、第 1 話を観た感じではなかなかです。篠原涼子さん演じる雪平夏見の現場検証の仕方がやや「ケイゾク」を彷彿とさせますが、これは愛嬌ですね。まじめな阿部サダヲさんもちょっと見どころです。また、次回からは木村多江さんも登場で、とても期待できます。

神はサイコロを振らない
日テレ 水曜 22:00~
これのみまだ第 1 話が放送されていませんが、一番の期待です。小林聡美さんを観るのは「光とともに」以来ですかね。このドラマはちゃんと観れてはいませんが彼女の演技にはとても興味を惹かれました。そういえば篠原涼子さんや井川遥さんも出演されていました。と、福田麻由子ちゃんも出演してたよな…と思ってドラマの公式サイトを見てみましたが何故かありません。福田麻由子ちゃんの公式サイトでは紹介されています。
そしてなにより成海璃子ちゃんです。「1リットルの涙」から連続でドラマ出演です。…今、公式サイトを見て気が付いたのですが、彼女「川、いつか海へ」の第 3 話に出てるんですね!ダム建設の話なのであの子どもかな…という程度の記憶ですが、早速観返してみようと思います。

小早川信木の恋
フジテレビ 木曜 22:00~
唐沢寿明さんと片瀬那奈さんが夫婦役です。藤木直人さんや大泉洋さんなど好きな役者さんが多いので観ていこうと思いますが、第 1 話を観た感じではこの先どうなるかちょっと微妙です。

白夜行
TBS 木曜 21:00~
綾瀬はるかさんと山田孝之さんのイメージ一新のドラマですね。福田麻由子ちゃんが綾瀬はるかさんの子供時代の役ですが、今後どれだけ出演するかでこのドラマの観方が変わりそうです。しかし!八千草薫さんが綾瀬はるかさんの母役で出演しているため、こちらも見どころです。八千草薫さんを観るのは「愛し君へ」以来ですので、約 2 年ぶりでしょうか。八千草さん程安心して観ることのできる女優さんは今のところ思いつきません。

輪舞曲
TBS 日曜 21:00~
これはちょうど今日から開始するドラマです。初回放送が 2 時間らしく、ここでどれだけ惹きこめるかが重要です。私はあまり韓流ブームには興味がないため、チェ・ジウさんが出演するから観る~とかはありませんね。物語的にはアジアン・マフィアに潜入している捜査官と行方不明の義父を探しに来た韓国人女性~、という設定のようで、どのような物語になっているか興味が湧きます。

(追記)
輪舞曲を観終わりましたが、日曜枠のドラマとしては「逃亡者」的な演出のされ方だな、と思いました。これは観続けると思います。あと、演出で思い出しましたが「白夜行」は「氷の世界」的だなぁ、と感じました。「氷の世界」は第 1 話だけ観てギブアップでしたが…。


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2006年01月09日

サトラレ

サトラレ
http://www.tv-asahi.co.jp/satorare/

2002Q3 のドラマです。劇場版は大好きだったのですがドラマ版は未見でした。理由はオンラインゲームですね…。このクールのドラマは全く観ていなかった気がします。
このドラマ版「サトラレ」が年末の 12/25~28 にかけて深夜枠で再放送されていました。

ドラマ版のキャストには鶴田真由さんや、今は芸能活動を引退した(と思ってたのですが、Wikiによると復帰してたみたいですね、知らなかった・・・)畑野浩子さんなど、好きな女優さんが出演しています。主役の里見健一役はオダギリジョーさんです。現在放送中のライフカードの CF 「カードの切り方が人生だシリーズ」で心の葛藤の声が聞こえますが、この CF を見てしまった後にドラマ版サトラレを観てしまったため何か妙な気分になりました。意外と里見健一役をやっていた縁でこの CF の役に採用されたのかもしれないな、と思いました(笑)

鶴田真由さんは「久しぶりに見たな」と思っていたのですが、牛丼屋で夕食を食べるシーンでその前に観たドラマを思い出しました。前のドラマにも牛丼屋のシーンがあったからです。そのときはそのドラマの名前は忘れていたのですが、調べてみると「チープラブ」ですね。丁度リンク先の画像がそれです。これは鶴田真由さんが「いつもと違うことをしてみれば人生が変わるかな、と思って」といった気分で牛丼屋に入ったシーンだと思いました。チープラブは 1999Q4 ですので、サトラレの 9 ヶ月前のドラマになります。

以下、ネタバレがあります。

ドラマ版のサトラレは劇場版よりもラブコメっぽい内容になっています。大まかには劇場版をなぞる部分もありますが、結末に向かっては方向性を変えます。最終的には里見健一はサトラレであることを周囲に知られ、しかし病院で医師を続けていくことになります。その 1 シーンとして、健一が思ったことをまわりの医師や看護士たちがサトってしまうのですが、その人達は健一に対して一々リアクションをします。健一は(わかっちゃいますよねぇ…)といった感じで相手の言葉を聞くことになるのですが、これは逆に考えると喋る能力の退化に繋がるんだろうな、とふと思いました。思っただけで意思が伝わるようになると言葉の役割が相対的に薄くなると思います。周囲がああいった対応をするようになってしまうと、サトラレ本人は「自分の意志は伝わっている」→「話さなくてもいい(意思を伝えるにはサトラレる方が早い)」と考えるようになってしまうのではないか、と思えました。

といっても現実にはあのような生活はきっと不可能で、白木重文のように孤島で暮らさざるを得なくなるのが普通なのかな、と思います。原作のマンガには更にサトラレは多数存在し、彼ら彼女らもサトラレと会ってしまうこともあります。また、サトレズというサトラレの思念波が届かない人もあらわれます。興味のある方は原作のマンガも読んでみてください。


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