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2006年04月05日
HTML mail
仕事場では昔からの流れで Netscape 4.x のメールクライアントをずっと使ってきたのですが、最近 UTF-8 や GB2312 に EUC 生、そして multipart な HTML メールが混在するようになってしまいました。この辺は時代の流れであり、ある程度仕方が無い部分でもあります。Netscape 6.x 時代に一度バージョンアップをしたこともあったのですが、あまりの重さに耐え切れずに 4.x をそのまま使っていました。その後も Becky! を使ってみたり Thunderbird を使ってみたりもしたのですがどうもしっくりこず、結局今日に至っています。
しかしいい加減限界になり、やっとメールクライアントを替えることにしました。選択したのは Thunderbird 1.5 です。Netscape 4.x と Thunderbird を比べてみて決定的に嫌なのはその重さです。ですがそこには目をつむって、文字コードに関する恩恵を受けるために使うことにきました。
そこでついでとばかりに、今までイヤだった細かい部分もカスタマイズすることにしました。重さはカスタマイズできませんのでそれ以外ということになります。今回カスタマイズした主な部分は、
- 引用符の文字列を変更しないこと
- HTML、UTF-8、 GB2312 などはラベルをつけて見分ける
- 「未読」「合計」の表示をする
という部分です。
引用符の文字列を変更しないためには拡張機能を使います。
- Quote Colors Japanese Translations
http://www.geocities.jp/chimantaea_mirabilis/QuoteColors/
これはとても簡単で、ダウンロード後にこの拡張機能のインストールを行えば再起動後、設定が出来るようになります。本当に助かります。
次に HTML メールに関してです。HTML メールは一応 HTML メールであることが確認できればいいのでラベルを作成することにします。これは以下のサイトを参考にしました。
- Mozilla-gumi Forum [One Topic All View / Re[4]: Thuderbirdのプレビュー機能 / Page: 0]
http://forum.mozilla.gr.jp/?mode=al2&namber=23026&rev=&&KLOG=145
- Content-Type が次を含む UTF-8
- Content-Transfer-Encoding が次を含む base64
- Content-Transfer-Encoding が次を含む quoted-printable
- Content-Type が次を含む multipart/alternative
これらの条件の場合に HTML のラベルをつけています。このラベルは [ツール]→[オプション]→[表示]→[ラベル タブ]→[重要~後でのどれかを HTML に変更]で設定できます。あと同様に [フォント タブ]→[フォント] でプロポーショナルフォント、等幅フォント、最小フォントサイズを同じサイズにしておけば全てのメールが同じ大きさで見ることができます。HTML メールはフォントサイズが小さくなってしまうのも嫌だったので、かなりメール環境が改善されました。
あとは「未読」「合計」ですが、これはずっと Netscape 4.x から使ってきた機能です。随分前に設定したために設定をどこでやっていいかわかりませんでしたが、紹介しているサイトを見つけることができました。
- Mozilla Thunderbird で「未読」「合計」「サイズ」を各メールフォルダに表示
http://sonic64.com/2006-03-02.html
ここで紹介されているように、[ツール]→[オプション]→[詳細]→[フォルダペインにメッセージ数などの列を表示できるようにする] をチェックします。これで大分使える環境になりました。
2006年04月04日
出だしが一番たいへん
とりあえず備忘録的に。
Linux は shell から上を使う分には変化はそうない感じですが、kernel 界隈は version 毎に互換性がなかったり関数が減ったり増えたりと、とても変化が激しいようです。また web 上の資料も version 2.0, 2.2, 2.4, 2.6 とそれぞれの情報が混在混線しており、とてもまとまっているとは言えません。こういったことを書くと OSS 原理主義世界の人たちからは「それならあなたの力で・・・」的な、利用するという目的とはかけ離れた本末転倒な方向に話が進みそうなので、こういった話もあまり出ないのかなぁ、という気がしています。
なんとなくですが、Linux などの UNIX 世界では、いろんなことを知っていて当たり前、的な気分がとても濃いように感じます。思想的には CUI と GUI のような感じですね。CUI などのターミナル環境が前提な場合、プログラムやコマンド名などを知らなければ使うことが出来ません。これには最近、グローバル変数文化だな、という感想を持っています。自分の知らないところで突然グローバル変数を宣言されている感じですね。知らなくて当たり前だが存在している、というものです。逆に GUI は見えるものが操作できるものですから、とてもオブジェクト的な世界に見えます。
さて、ドライバ関連で資料を探しているときに、以下のドキュメントを見つけました。
- Linux カーネルハッカーのための Windows I/O システム概説
http://lkh.linux.or.jp/ppt/windows_io_for_linux_hacker.pdf
私は Linux よりは Windows のドライバの方が詳しいのですが、最終ページの○×表を見ると、このドキュメントが書かれてから 5 年たっても世界って変わらないもんだなぁ、と思います。慣れの問題もあるのでしょうが Windbg と kgdb の導入を考えた場合、その労力の差にはため息しか出ません。はぁ…。
2006年04月03日
亡国のイージス
なんというか、日本版ダイハード、海自版ホワイトアウト、といった感想を最初に思ってしまいました。この映画に関してはこちらのエントリーで少しふれていますが、やはり言われているとおり動機が不明ですね。この映画の続編というか、反乱を起こすまでを描いた「亡国のイージス0(ゼロ)」といった話が欲しいと思いました。
さて、以下ネタバレに近くなります。
冒頭、以下のような論文が読み上げられます。
国としてのありようを失い、語るべき未来の形も見えないこの国を守る「盾」に何の意味があるのか。現状のままでは、それは守るに値する国家を失った、まさに亡国の盾でしかない。
余計なお世話って感じですね。こういった感傷的自虐的なセリフとしては、やはり劇場版パトレイバー2の後藤隊長と荒川のセリフに勝るものはありません。検索をかけたら全文を引用しているサイトがありました。
- 機動警察パトレイバー2 the Movie/全台詞
http://homepage1.nifty.com/~yu/p/p2.html
このページの「0:41:23 東京湾、後藤」の部分です。
演出(?)的に蛇足だと思ったのが、総理の独り言です。日本人的な事なかれ主義の総理という部分を出したいのでしょうが、会議室に入る前には、
なんで俺のときに。
また会議中には側近に対して、
あっちから何か言ってきてるか?・・・だから、ワシントンだよ。
といった部分です。もうちょっとうまくすればいいのに、と思ってしまいます。
何度も観ていればきっと光る部分も見えてくるのでしょうが、ちょっと繰り返して観ようとは思えませんねぇ。役者さんはいい人たちがそろっているのに、ちょっと残念です。原作本ではそれぞれの人間の心理の描写が映画よりも細かく描かれているようですので、機会があったら読んでみようと思います。多分、映画より好きになれる気がします。
しかし、劇場版パトレイバー2と OVA 版の二課の一番長い日 とどうしても比べてしまいたくなる内容です。
2006年04月02日
SEO : Search Engine Optimization
- ITmedia News:サイバーエージェントの一部サイト、Googleインデックスから削除
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/29/news060.html - ITmedia News:サイバーエージェントのサイト、Google検索に復帰
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/31/news061.html - CNET Japan Blog - 渡辺隆広のサーチエンジン情報館:サイバーエージェント運営のウェブサイト、Googleから削除される
http://blog.japan.cnet.com/takawata/archives/002726.html -
スラッシュドット ジャパン | サイバーエージェント運営のウェブサイトの一部がGoogleから削除される
http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/03/29/1525216
集客をしなければならないサイトは大変です。この blog はなるべく引っかからないようにと、特に META タグなんかはいじってはいないのですが、わざとタイトルにスペースを入れています。これはサーチエンジンのアルゴリズム検証の意味合いが強く、今のとこ Google のみがこのスペースの意味を乗り越えていると思います。やはり Google は一段上だな、という感じですね。
それであまり関係ないのですが、ここ 1 週間ほど Google の検索で来る方が増えています。この SEO 関係でアルゴリズムをちょっとを見直したのかな、と感じました。今までは意外と Yahoo が多かった感じがします。
GMail の等幅フォント化
は~、もう疲れました。意外と情報はあるのですが、設定してみてもなかなか反映されず、もう諦めかけましたよ…。多分、Mac と Windows の違いとか、そういった問題だと思うのですが。というわけで Windows の Firefox1.5 における userContent.css に関して説明してみます。
userContent.css というファイルの設定を行えば web サイトの見栄えを自由に変更することが出来るようです。デフォルトでは userContent.css というファイルは存在しませんが、userContent-example.css というサンプルのファイルが以下のディレクトリに存在します。
C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Mozilla\Firefox\ Profiles\<任意の文字列>.default\chrome
これは単にサンプルとして存在しています。これをそのまま編集してファイル名を変更すればよさそうですが、私の環境ではダメでした。なんだかなぁ、、という感じです。理由は UTF-8 で書かれていたためのようです。ファイルを新規に作って英数のみにしたら設定ができるようになりました。
で、簡単に動作を確認するためには例えば以下の様に記述してみます。
* { color:#ffffff !important; background:#000000 !important; }
これで、背景が黒、文字が白の状態になります。大抵はこれで userContent.css ファイルが正常に動作しているかが確認できるでしょう。
この動作が確認できたら、次に GMail の等幅フォントの設定をしてみます。私は次のような感じで設定しました。
@-moz-document domain(mail.google.com) { div.msg > div.mb { font-family: 'MS Gothic', monospace !important; font-size: 12pt !important; } }
font-family: monospace で設定を紹介しているサイトがたくさんありましたが、私の環境ではダメでしたね。Firefox の monospase フォント設定はデフォルトのままで「MSゴシック」になっているのですがちょっと謎です。しかし GMail の等幅フォント化ができたのでよしとしましょう。
iTalk
- Found Footage: iTalk - The Unofficial Apple Weblog (TUAW)
http://www.tuaw.com/2006/03/30/found-footage-italk/



かっこいいっ。このデザイン・コンセプトで商品化されたら買っちゃうだろうな~と思いますね。それにこのまま放送してもまったく他の Apple の CF にひけを取らない品質の出来ですよ。Movie にマイ・フェア・レディ のこの映像を使うのもにくい演出です。
仲間受けと一を聞いて十を知るという文化
亀は意外と早く泳ぐ の「監督解説付き映像」で『となりのスタジオでは「ローレライ」の編集をやっていた』という話題があったので、同系統だろうな~と思う「亡国のイージス」と「ローレライ」を借りてきて観てみました。「亡国のイージス」は、こちらでちょっと話題になったときに観ようかな、と思っていたまま放置していた映画です。
両方観てみたのですがどちらも、というか、「亀は意外と早く泳ぐ」を含めてもそうなのですが、結局は「日本という文化圏において作られた映画である以上のものではない」というのが感想です。これは、このエントリのタイトルが示すように「仲間受けと一を聞いて十を知るという文化」の中で成立する映画、という意味です。
私はずっと日本映画が嫌いだったのですが、その根源が何かというのが最近やっと漠然とわかってきた気がしました。それは「説得力の無さ」です。根底に横たわる病巣は、この「仲間受けと一を聞いて十を知るという文化」というものです。結局は映画を作っている層(役者ではなくプロデューサ・マーケット担当層)の、ターゲットを日本人においているという思想、もっというと、それで満足してしまう消費者層自身といってもいいと思います。ですが、それで経済が成り立っているの以上、これは口をはさむ余地はなかなか無いものだと思います。
固い映画が好きだとかそういった意味ではないので、結局は「好き嫌い論」になってしまいます。やはり私は相対として日本の映画は嫌いな方ですね。その理由は、このエントリのタイトルが示すとおりです。
最近、イチローが WBC の期間中に、こんな感じでインタビューに答えていたことがありました。「日本人の選手と話をすると楽ですね。伝えたいことを 3 言えば 10 を理解してくれる。それにくらべてこっち(アメリカ)では大変ですよ。15 言っても 10 も理解されないことがあるんですから」。これはアメリカ文化を批判するというよりも「文化がそれだけ違う」ということをわかりやすく端的に伝えている貴重な発言だと思います。
私も最近は日本映画を好きになる気分は多分にあるので(ハシリとしては初代の劇場版「あぶない刑事」)、私の好きな方向に進んでもらえるとうれしいのですが、こういったものは従来の映画信奉者にとっては許せない部分なのだろうな、と思います。なんだかんだいっても結局は「好き嫌い」なんですよね。感覚という言葉はとても便利で、とても難しい言葉です。
追記 : これ、大分酔ったときに書いたのですが仲間受けじゃなくて内輪受けですね。単語が出てきませんでした。
2006年04月01日
亀は意外と速く泳ぐ
サマータイムマシンブルースを観たときの流れで知った映画ですが、なかなか { 売っている | レンタルしている } 店が見つからずにそのままになっていた映画です。
舞台挨拶で監督や樹里ちゃんが言っていますが、ホントくだらない映画です。これはいい意味ではあまり使えない方の意味で、ですねぇ。舞台挨拶ではスタッフ側の内輪ネタ的に盛り上がりますが、やっぱり内輪ネタでしか楽しめないと思います。勿論一般受けする映画ではなく、私も上野樹里ちゃんや蒼井優ちゃんが出演していなければ観ることはなかった脚本です。
唯一映画的手法が使われているとしたら、それは「ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇ~」という繰り返される笑いのシンボルくらいですね。これはサマータイムマシンブルースの「はりきりスタジアム」と同じようなものです。
例えばこの映画を本広監督が撮ったとしたら、と考えるといろいろと考える部分が出てきます。それは小ネタの数はさることながら、町内の人のスパイであることの人生に関してあと二転三転の葛藤を描いたり、まったくといっていい程いかされていない蒼井優ちゃんのキャラをもっと引き立てたり、なんの伏線にもなっていないような樹里ちゃんのダンナをいかしたりだとか。
まだ監督解説付き映像を観てないので、細かいフォローはそれを観てからしてみようと思います。
樹里ちゃん映画としては、今年夏に「笑う大天使」が控えています。舞台挨拶のときの映像やこの完成披露試写会の写真を見てもそうなんですが、樹里ちゃんはとてもワンピが似合いますね。これだけ似合う女性もなかなかいないと思います。