2006年04月01日

亀は意外と速く泳ぐ

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亀は意外と速く泳ぐ
三木聡監督
2005 公開

サマータイムマシンブルースを観たときの流れで知った映画ですが、なかなか { 売っている | レンタルしている } 店が見つからずにそのままになっていた映画です。

舞台挨拶で監督や樹里ちゃんが言っていますが、ホントくだらない映画です。これはいい意味ではあまり使えない方の意味で、ですねぇ。舞台挨拶ではスタッフ側の内輪ネタ的に盛り上がりますが、やっぱり内輪ネタでしか楽しめないと思います。勿論一般受けする映画ではなく、私も上野樹里ちゃんや蒼井優ちゃんが出演していなければ観ることはなかった脚本です。

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唯一映画的手法が使われているとしたら、それは「ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇ~」という繰り返される笑いのシンボルくらいですね。これはサマータイムマシンブルースの「はりきりスタジアム」と同じようなものです。

例えばこの映画を本広監督が撮ったとしたら、と考えるといろいろと考える部分が出てきます。それは小ネタの数はさることながら、町内の人のスパイであることの人生に関してあと二転三転の葛藤を描いたり、まったくといっていい程いかされていない蒼井優ちゃんのキャラをもっと引き立てたり、なんの伏線にもなっていないような樹里ちゃんのダンナをいかしたりだとか。

まだ監督解説付き映像を観てないので、細かいフォローはそれを観てからしてみようと思います。

樹里ちゃん映画としては、今年夏に「笑う大天使」が控えています。舞台挨拶のときの映像やこの完成披露試写会の写真を見てもそうなんですが、樹里ちゃんはとてもワンピが似合いますね。これだけ似合う女性もなかなかいないと思います。


投稿者 napier : 17:40 | トラックバック


2006年03月27日

救命病棟24時 第3シリーズ

「坂の上の雲」の続きを書こうと思っていたのですがちょっと飲みすぎてダメなので(^^;、伏線的に議員と官僚の会話ということもあり「救命病棟24時 第3シリーズ」で印象的なセリフの紹介をします。

最近「国の債務、800兆円を超える」とニュースになったばかりです。借金時計では 773 兆円ですね。この辺を題材としている小説に「半島を出よ」も位置しています[1][2][3][4][5]

寺泉議員:三上っ。東都中央病院の件はどうした。もう 5 日たったぞ。
官僚:申し訳ございません。いろいろと手間取っているんだと思います。
寺泉議員:何が問題だ。どうしてすぐに動けないんだ。
寺泉の秘書:せんせっ…。
寺泉議員:おいっ。
寺泉議員:彼らは被災地の最前線で戦っているんだぞ。君達は現場の大変さを全く判っていない。だから未来都市東京がどうのこうのと、奇麗ごとを並べていられるんだ。
官僚:寺泉先生。
寺泉議員:
官僚:先生は我々が、能天気に復興計画を考えているとお思いなんでしょうが、違いますよ。むしろ逆です。
寺泉議員:何が逆だ。
官僚:この震災の経済的損失がいくらになるかご存知ですか。
官僚:直接被害額は官民合わせて 65 兆円。間接被害は、50 兆円を超えるでしょう。あわせると日本の国家予算の、1.5 倍です。
寺泉の秘書:えぇっ…。
寺泉議員:…。
官僚:国の政治中枢がやられて、日本を代表する企業の本社が、ほとんど機能停止に陥った。最早地方都市に、東京を援助しつづけるだけの体力は無い。既に、支援物資の 30% は海外からだ。日本は、経済援助をする立場から、される立場に変わったんです。この国は今、存亡の危機にさらされているんですよ。
官僚:たった 20 秒ゆれただけで国が滅びるなんて、そんな馬鹿な話がありますか。
寺泉議員:…諦めているのか君は。
官僚:諦めてませんよ。我々官僚に任せてくれれば物事はさっさと進むんです。しかし、段取りだの、根回しだの、自分の顔を立てろだの、面倒なことをおっしゃる方々に邪魔をされる。議員の先生方ですよ。
官僚:…失礼します。

リアルタイムでこのドラマを観ていたときには、「日本は、経済援助をする立場から、される立場に変わったんです。」という部分だけが非常に印象的だったことを覚えています。しかし司馬小説を読み始めた以降にこのセリフを考えると、また違った角度──官僚というものに関して考えならみるようになっています。ここではあまりその「官僚的」という部分が出てはいませんが、それでもドラマ的なセリフまわしではありますが前半にはお役所仕事的な雰囲気は醸し出されています。

またここで議論しているのが、議員側はミクロな事象、官僚側はマクロな事象という点も対照的です。議員側が情、官僚側が理にいっているのも同様です。


投稿者 napier : 00:21 | トラックバック


2006年03月26日

SMIRNOFF

FF XII が終ったのを記念に飲み始めたのですが、SMIRNOFF からはじめるとキツイですね。まだ 2 本しか飲んでいないというのにガツンときてます。このまま飲みエントリが増えそう(笑)
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投稿者 napier : 22:44 | トラックバック


アンフェア

このクール、ほぼリアルタイムでちゃんと観れていたのはこのドラマだけでした。序盤はまとめ観をしていたこともありましたが、中盤以降は毎週火曜日が本当に楽しみでした。

最初のエントリを見ると「観ようかどうしようか迷っていたのですが・・・」などと書いています。ホント録画しておいてよかったな~、と思います。

物語自体は、前半の推理小説殺人事件と後半の×印殺人事件は全くリンクしていないように思えましたし、蓮見や管理官の関係や途中の募金方誘拐事件など「このドラマってちゃんとまとまるの??」と、観ている方としては本当にはらはらさせられました。最終話を見る直前までは、ネットで見た「父親が殺されたときのつながりからいって、ベテラン刑事が真犯人?」とかって書き込みから、「ん~~、そうかも」と思ってしまっていました。「パソコンはまるっきりだめでね」といったセリフなどは完全に伏線だと感じていました。カメラワーク的には仲間の刑事の「留め」などもあり、誰もが疑わしく思えていました。今思い出しても毎週楽しみでしたね。

以下、ネタバレです。

さて、その最終話。真犯人は瑛太でした。今でも「最初に現れた人間、それが真犯人だ」というセリフを聞いていたにもかかわらず、瑛太であることは信じられませんでした。「はぁ~~~、マジで?」ってところでしたね。真犯人とわかって以降の瑛太の演技にはちょっとガッカリさせられましたが:-) このドラマには本当に楽しませてもらいました。もし観返すことがあったとしたらいろんな細部や伏線なんかを注意してみてみたいと思います。

あとはやはり子役をくらべてしまうということで、このドラマ以外では「神はサイコロを振らない」と「小早川信木の恋」くらいでしょうか、このクールは。それでも「アンフェア」の子(名前がわかりません…)はセリフがほとんど無いのでなんとも言えませんね。。結構かわいい子なのにもったいないですね。セリフのうまさという点では「神はサイコロを振らない」の佐々木麻緒ちゃんはすごいです。「火垂るの墓-ほたるのはか-」にも妹役で出演していたそうなのですが(これは残念ながら観てないです)、きっとはまり役立ったでしょうね。映像が頭に浮かびます。

しかし、火垂るの墓はつらすぎて 10 年に 1 回の頻度でも見れません。。以前、Newtype の「ゆうきまさみのはてしない物語」に「つらすぎて 5 年に 1 回…」という記述がありましたが、私はそれ以上ですよ。

アンフェア、ありがとうございましたっ。


投稿者 napier : 21:24 | トラックバック


防衛

最近の情報漏洩のニュースを聞いてて思うのは、ここ で引用したセリフです。

同じ規格品で構成されたシステムはどこかに致命的な欠陥を持つことになるわ。組織も人も、特殊化の果てにあるのは緩やかな死…それだけよ。

私がもっとも重要だと(面白いと)思っていることの一つに、多様性があります。これは多分に「攻殻機動隊」影響であると思いますが、もっとさかのぼれば、進化論を知った前後にも漠然と同じことを考えていたということを思い出します。種を残すためには多様に分化した可能性が必要であり、それが自然選択説の源流となっていますし、日本に住んでいる限り ABO の血液型が全般的に分布していることの実感と、世界においてはその土地において血液型に偏りがあるということを、この血液型占いなどの文化に敏感な国では自然に知識として吸収することができるからです。

最近の情報漏洩においていえることは、あまりにも一般に普及しすぎた規格品がちょっとしたウィルスによってその脆弱性を露呈させている、ということです。ここにおいて代用品足るべき「第 2 の選択肢」が存在しないことが、この問題の解決をさらに難しくしています。

ここでも思い出すのは「暗号技術入門」にある以下の文です。

暗号アルゴリズムを秘密にしてセキュリティを保とうとする行為は、一般に隠すことによるセキュリティ(security by obscurity) と呼ばれ、危険で、かつ愚かなこととみなされています。

この「隠すことによるセキュリティ」に対応するのが「ローカル PC のみに存在し、外部からアクセスされないことによって守られている情報」に相応します。では文書ファイルなどを暗号化しておけばいいのか?というと、問題はそうは簡単ではないということに気が付きます。

現在猛威をふるっている Anntiny 系に関してはそれである程度回避できるでしょうが、山田オルタナティブ系などのスクリーンショットを取られる場合には、そこにおいて複合化された平文が読み取られてしまいます。結果的に「モニタに平文を表示させること」自体が危険な行為となってしまいます。となると、視覚的に入力される前までは暗号化された状態でなければならなくなり、これはもう近未来 SF です。

暗号化技術ばかりが進化しても、それを使うのが人間である以上、人間が一番のセキュリティホールであるということは間違いがありません。暗号技術入門などの本を読んでこのことに気が付いてからは、あまり技術のみを追うということは意味が無いな、と考えるようになりました。人間を含めて統合的に考えない限り、情報漏洩はなくなりません。しかしこれが一番、コストがかかることなんですよね。。


投稿者 napier : 20:36 | トラックバック


2006年03月12日

まぁその

ドランク更新なのですが。

ビジネスというくくりと学術というくくりには大きな溝があるわけです。物理的には位置エネルギーが変わらない限りにおいては働いた力は±0なわけですが、現実世界においては自乗平均くらいの資金が動くわけです。それを理解しない頭のいい人が多いわけで、現実世界を知っている人は資金の流れという世知辛い部分に長けているわけです。

それに対してどうこういうのは経済的にウンタラ~とかいう領域に踏み込むわけで、あまり私が好きな領域ではありません。しかし日々の暮らしにおいてその方向に巻き込まれることはあるわけなのですよね。

人類の科学史は自然の模倣に終止せざるを得ないのかもしれませんが(経済的に意味があると言う意味においてという皮肉ですが)、経済に左右されない程度な箱庭の中に早く入れる程度の経済力を手に入れたいと思う次第です。

といっても、外界からの意味のある刺激という意味では「WAR GAMES」ですら、人類を相手にしている分においては「アクション」そして「リアクション」の繰りかえしと仮定できます。人間の行動はその範囲において想定が可能ですが、自然という世界(勿論数学的世界を含めて)を相手にする分には、その範囲は今までの想像を越える世界を相手にしなければなりません。

ドランカーの望みとしては自然の全てを見たいのと同時に、それが達成された世界の趣の無さに興味の幻滅を感じざるを得ません。人間の感情は置いておくとして、科学的に解明された世界を科学者が興味をもって生きることができるかどうかが気になってしょうがありません。それは、音楽的に言えばあらゆる作曲がなされ尽くし、自分は作曲家にはなれず演奏者としての世界しか存在し得ない世界をあらわします。私は科学的にそんな世界があらわれたとき、生きる意味を見出せる気がしません。謎の無い世界は趣が無さ過ぎます。

そしてこれはきっと人間のエゴなのでしょう。いじめのない少年時代が無いように、科学的な謎の無い世界は存在しえません。勿論その前提として「人間にとって」という制約が付くことを、人類の歴史が続く限り、誰も証明することと実践することはできないと確信しますし、仮にそんな世界ができた場合、それは人類とは別の種であると規定すべきであると私は思います。

経済的~という魔法の言葉は、人類相手に対してのみ、その魔力を発します。


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2006年02月17日

Winny 開発者の裁判に村井教授が証人として出廷

Internet Watch に Winny 裁判の公判記事が掲載されています。

Winny開発者の裁判に村井教授が証人として出廷、検察側の主張に異議
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html

またスラッシュドットジャパンにもこれに関してのエントリが作られています。

村井純氏がWinny裁判の弁護側証人として出廷
http://slashdot.jp/articles/06/02/17/0628252.shtml

村井さんと Winny のつながりに関しては、以前取り上げたこのエントリで知ってはいました。しかし裁判の弁護側における証人として出廷するという展開は「白い巨塔」を思い起こさせます。

うまくは説明できませんし裁判を傍聴したわけではなく Internet Watch の記事を読んでの感想でしかありませんが、その道の専門家の発言はあくまでも技術にのみ言及できるものであって、それが社会的にどういった影響を与えるかということに関してはまた別の問題であるということを共通した感想として持ちました。

しかしときに技術は社会を変革するに足る十分な力を持ち、しかしその技術をコントロールするということに関して人類は常に後手に回っています。重大な問題としては核に代表されるでしょうし、最近の技術者における卑近な問題としては 404 特許などが代表されると思います。


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2006年02月13日

疲労~

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土日の疲れがとれず、週の頭から疲労状態です。今年は買ったビールは自宅で飲まないようにしているので久々にウォッカとジンジャーエールでモスコです、ライムが足りませんが(笑) そう、それに加えて氷もなしです。超即席カクテルです。

ウォッカは随分久しぶりに買いました。一時期はジンにはまっていたこともありましたがここ数年はウォッカですね。近所のショップ 99 でジンジャーエールが 1 リットル 100 円で買えるので非常に重宝しています。それでも一番飲んでいたのは 1 年前後前で、SOCOM2 をしているときはずっと飲みながらやっていました。あ、FF のときもそうだったかな・・・。

最近思うことに、触れる情報が偏り気味だなぁ、というのがあります。仕事帰りに飲むこともほとんどなくなってしまったこともあり、交わす会話も仕事中心になりがちです。ドラマやニュースを見たり小説を読んだりしてはいますが、生の人間の声、とでもいうべきクチコミ的な情報や、感情を爆発させるようなケンカなどをする機会がほとんどないなぁ、と思っています。ケンカはま微妙ですが。

今日は飲んで久々に早めに寝ます。今年は風邪以来かな。


投稿者 napier : 22:06 | トラックバック


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