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2006年05月31日

Poderosa

poderosa-ss-top.gif

Linux を使うときは Cygwin のターミナルから ssh を使っていたのですが、あまりターミナルを開きすぎるとデスクトップが煩雑になってしまうためタブ式のターミナルエミュレータがないかと探したときに見つけたソフトがこれです。

Poderosa はポデローサと読むようです。いったいどういった意味があるんでしょう? 半日使っていましたが名前が覚えられませんでした(というか、トップページにカタカナがふってあるのに今気がつきました。これで間違わずに覚えられそうです)。

半日使った感じでは問題が発生するわるわけでもなく快適に動作していました。これで Cygwin は X のみの利用にとどめられそうです。そうそう、この Poderosa は Cygwin への接続もでき、私の用途にとっては至れり尽せりです。


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2006年05月30日

メールアドレス変更

使っているプロバイダでメールアドレス変更サービスが開始されていたので、思い切って変えてみました。

昔のアドレスはいろんなメーリングリストに登録していたこともあって spam メールが 2,30通/日 くらい来ていました。spam フィルタなんかもいろいろと使ってみたのですがこれといったものがなく、もういい加減プライベートはこっちに移していたり Gmail を使っていたりすることもあっての変更でした。

多分明日からは平和なメールライフが開始できるものと思います。

あとは仕事のメールアドレスも替えることができたら快適なのですが、仕事のは仕事ので 100通/日 は来ています。ホント勘弁して欲しいです。


投稿者 napier : 01:37 | トラックバック


2006年05月28日

プレミアム10

録画しておいたのをやっと観ました。サイボーグ技術に関しては前回の「立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える 」とは対して変わっていなかったと感じました。

これを録画しておいた目的はもちろん押井守さんとの対談です。が、あまりつっこんだ対談にはなっていなかったと思います。やはり士郎正宗さんとの対談がないと意味が半減だよな、というのが素直な感想です。押井さんも押井さんで面白いとは思うのですが、ここでも書いたように、私はやはり原作の方が好きですね。


投稿者 napier : 22:20 | トラックバック


クロサギ

というわけでこれも 1~7 話までまとめ観でした。これも面白いですね、やっぱりマンガ的なんですが:-)

このドラマはやはり堀北真希ちゃんにつきます。山下智久クンと野ブタ。をプロデュースに続いて共演です。山下クンの方は意外と野ブタ。のキャラを引きずってしまっている感じですが、真希ちゃんは役もまったく違うこともあり、新しいキャラクタを演じています。

しかし、こういったドラマばかりが増えることは将来のドラマに対してあまりいい傾向ではないと思います。原作アニメの氾濫、原作ドラマの氾濫、原作映画の氾濫、等々・・・、映像メディアとは何かということに関して深く考えざるを得ない状況だと思います。


投稿者 napier : 00:37 | トラックバック


医龍

やっとこ観ました。結構面白いと思います。

しかし感じたのは「これは SF だ」ということです。

上は木曜にそれまでの 1~7 話まで全部見て感じた感想ですが、つい今しがたクロサギを今までの分、全て観終わりました。そして一個前のこのエントリに書いたことを含めて考えると、今のドラマはマンガの延長上でうまく生きて(生かされて?)るな、と感じました。私がまとめて観るのもその影響であると思います。方法論がまったく同一なんですよね、私の視聴感覚に対して。

そんなまとめ的なことはおいておき、医龍に関しては「これも色をいじりすぎている」と思います。ドラマにおいてこの傾向を感じたのは「女王の教室」からですが、空や空気などあまりポストエフェクトはいれない方が私は好きです。というか、視聴者にそれを感じさせるエフェクトはいれるべきではありません。昔はそれを感じさせないようにうまくやっていたのでしょうが、最近はチープ革命が進んだせいかあまりにもカンタンにそれをしすぎていると感じます。ある意味デジタル化の弊害とも言えますし、これを感じる自分は「CD よりもアナログレコードの音の方が好きだ」といっている堅物なのかもしれません。

かといってこれが方法論として確立してしまうとそれに慣れてしまうわけで、これは難しい問題だとは思います。カンタンな言葉でいうと「好み」の問題なのですが。

医龍ではバチスタ手術をおこなうためのチーム(及びチーム作り)が重要なウェイトを占めますが、これは人月の神話でいわれるミルズの案と呼応します(p28)。ドラマを観ていて人月の神話を思い出すのは職業病だなぁ…と感じてはしまいました。しかしこれはこのドラマで重要な位置であり、私が SF であると感じたのもこの部分によるものが大きいと思います。医療を扱うドラマでサイエンスを感じたことは、今まではなかったからです。


投稿者 napier : 00:29 | トラックバック


2006年05月27日

HDDレコーダ

この発表の原文ってどこかで読めるんでしょうか?

調査によると、テレビ放送を直接見る「ライブ視聴」と録画視聴、DVDなどの視聴を含めた映像視聴時間は1週間に27時間強となっており、2005年からほぼ横ばいでその内訳にもほとんど変化はない。HDR非保有者が26.3時間であるのに対し、HDR保有者は27.7時間と視聴時間が長い傾向も2005 年同様で、「HDRを導入したからといってライブ試聴がまったくなくなっているということはない。視聴スタイルには大きな変化はない」と北林氏は分析している。
これを読むと、
映像視聴時間 = ライブ視聴 + 録画視聴
であるだろうことは読み取れますが、ライブ視聴と録画視聴の割合の移り変わりに関する言及がありません。これだとあまり意味がない気がします。
視聴時間に大きな伸びが見られないのに対して、録画による蓄積コンテンツ量には顕著な変化があった。HDRでの録画番組数は26.9番組から37.3番組へと増加。
これは単純に理解ができますが、これが先にあげたライブ視聴、録画視聴による消費に関して言及をおこなわなければ、単にタイムシフトをおこなった視聴が伸びている可能性がある、としか言えません。

これは発表の仕方に問題があるのか報道の仕方に問題があるのか、かなり微妙なエントリであると思います。

結果的にいえるのは、ライブ・録画に関係なく、一般的な人がテレビなどの視聴に費やす時間は、一週間に平均 28 時間以下である、ということです。ハードディスクレコーダはその番組の抽出に使われているに過ぎない、ということが言えるかもしれません。

といっても私もハードディスクレコーダは番組のキャッシュとして使っています。ドラマはできれば全部みたいのですが、次週を楽しみに待つ、というみかたも好きですが、全話終了してからまとめて全部みる、というみかたも意外と好きです。これは生活している周辺環境に影響されるもので、話題としてドラマを使える環境ならリアルタイムで見るのでしょうが、意外とドラマの話をする機会もない場合にはまとめてみたほうが楽である、とも感じます。

マンガ週刊誌でもこの傾向はあるでしょう。週刊連載を読まずに単行本を買うという方法です。私はもうずっと週刊誌ではマンガは読まずに単行本のみを買っています。意外とこの傾向は長く、ハードディスクレコーダの利用はこれを単にテレビ番組に適用しているだけ、とも言えます。


投稿者 napier : 17:48 | トラックバック


BlackDiamond

BlackDiamond.jpg

思わず「おぉ!」と思いましたがコンセプトデザインだそうで、発売は予定にないようです。ストレートケータイは特にデザイン性が露骨にあらわれる分野ですので、意外とコンテストをすると思いもよらないデザインがあらわれる気もします。次もやっぱストレートだなぁ、と思いますね。

[via engadget]


投稿者 napier : 17:30 | トラックバック


坂の上の雲(4)

4 巻ではやっと有名な地名が現れます。

二〇三高地。

残念ながら私は、漠然と「天王山」的な意味あいしか知ってはいませんでした。ヒカルの碁 に興味を持って以降、叔父によく碁を打ってもらうことがあったのですが、重要な局面で手を抜くと「ここが二〇三高地だったのに、退いちゃっちゃダメだ」とよく言われたものです。

 たとえば海軍が献策していたのは、
「二〇三高地を攻めてもらいたい」
 ということであった。この標高二〇三メートルの禿山は、ロシアが旅順半島の山々をことごとくベトンでかためて砲塞化したあとも、ここだけは無防備でのこっていた。そのことは東郷艦隊が洋上から見ていると、よくわかるのである。この山が盲点であることを見つけた最初の人物は、艦隊参謀の秋山真之であった。
「あれを攻めれば簡単ではないか」
 ということよりも、この山が旅順港を見おろすのにちょうどいい位置をもっているということのほうが重大であった。(p25)

しかし二〇三高地攻略の詳細は次巻に持ち越されます。もう既にその章まで読み進んでしまっていますが、ここは壮絶な戦場となります。それは次巻のエントリに譲りましょう。

この巻は、大山巌と児玉源太郎らが日露戦争における陸軍の現地における高等司令部の運営を行うため明治三十七年七月六日、新橋を発つところから始まります。終わりは同年十一月二十六日、旅順への第三回攻撃が行われる朝の記述で終了します。陸軍・海軍の会戦をそれぞれ時間どおり、ときには前後して記述がなされています。

・・・という文章までを 3/28 に書いて、「坂の上の雲」に関してはエントリをまったく書いていませんでした。これは途中、割り込み的に他の本を読んでしまっていたことや、あまりにも「坂の上の雲」を読み進めていてしまい、そしてこの本に熱中するあまりの結果だったと思います。昨日、ちょうど最終巻を読み終わりました。思い出しながら各巻に関して徒然と書きたいと思います。

改めてちょっとずつ読み返し、思い出し、この巻で重要となる箇所をみるとそれは「黄海海戦」になります。ロシアの太平洋艦隊が旅順からウラジオストックへ移動するときにおきた海戦です。この黄海海戦の描写では、日本の艦隊砲に使われている砲弾の説明が行われます。砲弾に使われている火薬を「下瀬火薬」といいます。

 日本の砲弾は、下瀬正允(しもせまさちか)という無名の海軍技師の発明したいわゆる下瀬火薬が詰められている。この当時、世界でこれほど強力な火薬はなかった。その爆発によって生ずる気量は普通の砲火薬二倍半であったが、実際の力はいっそう強猛で、ほとんど三倍半であった。(p57)

この当時の世界の常識からするとこれは不思議な砲弾であり、通常は徹甲弾を用いるのが常識だったそうです。徹甲弾の効果としては艦に穴をあけ、内部において爆破をおこしめて艦を沈めることを目的とするのですが、この当時の日本海軍の考え方は装甲は貫かない代わりに艦上で砲弾を炸裂させ、その付近にある艦上の構造物を無力化させることが狙いだったようです。結果的に敵艦は浮かぶ鉄くずとなります。黄海海戦はこの下瀬火薬を使った砲弾、特に本文中「怪弾」と呼ばれる運命の一弾によって戦局が決まります。その描写は p60 より始まります。

黄海海戦は、結果的には日本に利するかたちに終結をみます。ロシア側の旗艦ツェザレウィッチはその「怪弾」を司令塔付近に受け、ウィトゲフト以下の幕僚がそこにおいて消滅をします。艦隊の頭脳がそこにいおいて存在しなくなり、またその爆発により旗艦は梶を左にきることになります。この爆発の被害は操舵員をも含めており、この操舵員の絶命の瞬間において梶にもたれかかり、左側に倒れるようにして梶をきったようです。この旗艦の動きがロシア艦隊混乱の原因となりました。

しかし日本艦隊はロシア艦隊の一艦もこの海戦では沈めることができませんでした。何が日本に利したかというと、混乱によりロシア艦隊の各艦が分断され、それぞれの艦がそれぞれの判断によって行動をおこしたことです。中立港に逃げ込む艦や旅順港に戻る艦、単身決戦に挑む艦など、意思の統一が図られることがなかったことによります。

「ロシア軍人は決して弱くなかった」 
 と、のちに東郷は語っている。
「むしろ強兵であった。しかし日本に対してやぶれた主な因は、双方の観念のちがいにあるらしい。ロシア人は戦争は人間個々がやるものだとはおもっておらず、陸軍なら軍隊、海軍なら軍艦がするものだとおもっている。このため軍艦がやぶれると、もはや軍人としての自分はつとめはおわったものと思い、それ以上の奮闘をする者は、きわめてまれな例外をのぞいてはない。日本人は、軍隊がやぶれ艦隊が破損しても一兵にいたるまで呼吸のあるうちは闘うという心をもっていた。勝敗は両軍のこの観念の差からわかれたものらしい」
 たしかにそうであった。ロシア軍艦は黄海では一艦も沈まないのに、すでにみずから敗北の姿勢をとった。これが、日本側に幸いした。(p77)
黄海海戦はこの巻の最初、「黄塵」という章で完了し、その後は陸軍側の記述になります。「遼陽」「旅順」「沙河」「旅順総攻撃」です。

日本陸軍は伝統的に砲弾や兵器に対する感覚に鈍感であることの記述から始まります。

 じつをいえば、この遼陽に展開しつつあるロシア軍に対し、日本軍は機敏な攻勢に出るべきであった。が、出ることができなかった。
 砲弾が足りなかったのである。
 海軍は、あまるぐらいの砲弾を準備してこの戦争に入った。
 が、陸軍はそうではなかった。
「そんなには要るまい」
 と、戦いの準備期間中からたかをくくっていた。かれらは近代戦における物量の消耗ということをについての想像力がまったく欠けていた。
 この想像力の欠如は、この時代だけでなくかれらが太平洋戦争の終了によって消滅するまでのあいだ、日本陸軍の体質的欠陥というべきものであった。(p104)
 が、日本陸軍は、
「砲一門につき五十発(一ヶ月単位)でいいだろう」
 という、驚嘆すべき計画をたてた。一日で消費すべき弾量だった。
 このおよそ近代戦についての想像力に欠けた計画をたてたのは、陸軍省の砲兵課長であった。日本人の通弊である専門家畏敬主義もしくは官僚制度のたてまえから、この案に対し、上司は信頼した。次官もその案に習慣的に判を押し、大臣も同様だった。それが正式の陸軍省案になり、それを大本営が鵜のみにした。その結果、ぼう大な血の量がながれたが、官僚制度のふしぎさで、戦後たれひとりそれによる責任をとったものはない。(p106)
 錯誤というようなものではないであろう。日本陸軍は、伝統的体質として技術軽視の傾向があった。敵の技術に対しては勇気と肉弾をもってあたるというのが、その誇りですらあった。これはその創設者の性格と能力によるところが大きいであろう。日本陸軍を創設したのは技術主義者の大村益次郎であった。が、大村は明治二年に死に、そのあと長州奇兵隊あがりの山形有朋がそれを継いだ。山形の保守的性格が、日本陸軍に技術重視の伝統を希薄にしたということはいえるであろう。技術面の二流性は、兵卒の血でおぎなおうとした。(p183)

3 巻のエントリで書いたことは、この陸軍と海軍の官僚制の違いに関してです。陸軍ではこのような官僚主義の横行が日露戦争に挑む前から存在しているのに対し、海軍にはその景色を認めることが出来ません。これは 3 巻のエントリでとりあげたような、薩摩的将帥という気質が陸軍には存在していなかった、といってしまえばそれまでですが、それでも

日本人の通弊である専門家畏敬主義もしくは官僚制度のたてまえから、この案に対し、上司は信頼した。次官もその案に習慣的に判を押し、大臣も同様だった。
にはその風景を(形式上)多少は認めることが出来ます。が、決定的に違うのが責任の所在です。
「それは山本サン、買わねばいけません。だから、予算を流用するのです。むろん、違憲です。しかしもし議会に追及されて許してくれなんだら、ああたと私とふたり二重橋の前まででかけて行って腹を切りましょう。二人が死んで主力艦ができればそれで結構です」

上にたつ者が責任をとるために信頼した部下に自由に行動させる、という前提がまったくなく、ただ形式的な上司であり、専門的なことは専門家に投げる、あがってきたものに関しては監査検証は行わない、という官僚主義に徹底しています。

こういった官僚主義の問題として今日の日本で特に熱い話題となっているのは社会保険庁の年金問題です。

老朽化した国家はこの官僚主義の腐敗によって内部から瓦解が始まります。

 敵よりも大いなる兵力を終結して敵を圧倒撃滅するというのは、古今東西を通じ常勝将軍といわれる者が確立し実行してきた鉄則であった。日本の織田信長も、わかいころの桶狭間の奇襲の場合は例外とし、その後はすべて右の方法である。信長の凄みはそういうことであろう。かれはその生涯における最初のスタートを「寡をもって衆を制する」式の奇襲戦法で切ったくせに、その後一度も自分のその成功を自己模倣しなかったことである。桶狭間奇襲は、百に一つの成功例であるということを、たれよりも実施者の信長自身が知っていたところに、信長という男の偉大さがあった。
 日本軍は、日露戦争の段階では、せっぱつまって立ちあがった桶狭間的状況の戦いであり、児玉の苦心もそこにあり、つねに寡をもって衆をやぶることに腐心した。
 が、その後の日本陸軍の歴代首脳がいかに無能であったかということは、この日露戦争という全体が「桶狭間」的宿命にあった戦いで勝利を得たことを先例としてしまったことである。陸軍の崩壊まで日本陸軍は桶狭間式で終始した。
(中略)
「日露戦争はあの式で勝った」
 というその固定概念が、本来軍事専門家であるべき陸軍の高級軍人のあたまを占めつづけた。織田信長が、自己の成功体験である桶狭間の自己模倣をせず、つねに敵に倍する兵力をあつめ、その補給を十分にするということをしつづけたことをおもえば、日露戦争以後における日本陸軍の首脳というのは、はたして専門家という高度な呼称をあたえていいものかどうかもうたがわしい。そのことは、昭和十四年、ソ満国境でおこなわれた日本の関東軍とソ連軍との限定戦争において立証された。
 この当時の関東軍参謀の能力は、日露戦争における参謀よりも軍事知識は豊富でありながら、作戦能力がはるかに低かったのは、すでに軍組織が官僚化していてしかもその官僚秩序が老化しきっていたからであろう(p256-257)

ちょっと舞台はとび、以下はペテルブルグにおける会議の風景です。

 この宮廷会議は、当時の日本の政治家からみれば、奇妙なものであったろう。
 ほとんどの要人が
 ──艦隊の派遣は、ロシアの破滅になる。
 とおもいながら、たれもそのようには発言しなかった。文官・武官とも、かれらは国家の存亡よりも、自分の官僚としての立場や地位の保全のほうを考慮した。
「敗ける」
 といえば、皇帝の機嫌を損ずるであろう。損ずればかならずやがては左遷された。そのことは、この席にはいないウィッテ(かれはすでにしりぞけられて閑職にあった)が、書いている。
「私もこの種の会議に何度も列席したが、列席者はあらかじめ、その議題についての陛下の御内意を知っているか、推察していた。その御内意に反すまいとした。御内意に反する意見を持っているときは、言うことをさしひかえた」
 老化した官僚秩序のもとでは、すべてこうであった。一九四一年、常識では考えられない対米戦争を開始した当時の日本は皇帝独裁国ではなかったが、しかし官僚秩序が老化しきっている点では、この帝政末期のロシアとかわりはなかった。対米戦をはじめたいという陸軍の強烈な要求、というより恫喝に対して、たれもが保身上、沈黙した。その陸軍内部でも、ほんの小数の冷静な判断力のもちぬしは、ことごとく左遷された。結果は、常軌はずれのもっとも熱狂的な意見が通過してしまい、通過させることによって他の物は身分上の安全を得たことにほっとするのである。(p328-329)

官僚主義、といってしまえば簡単ですが、これは難しい問題です。ここでは軍が取り上げられていますが、現在社会においては一般的な組織に適用できます。政府や官庁、会社などです。

さて、先の宮廷会議においてバルチック艦隊が東征することがきまり、ロジェストウェンスキー(海軍軍令部長兼侍従武官(p229))がその司令長官となります。このロジェストウェンスキーがどの様な人物であったかは、いかに記述で読み取れます。

 バルチック艦隊の司令長官であるロジェストウェンスキー中将は、どちらかといえば日本の陸軍大臣寺内正毅に似ているであろう。
 創造力がなく、創造をしようという頭もなかった。事務家で、事務にやかましく、全能力をあげて物事の整頓につとめ、規律をよろこび、部下の不規律を発見したがる衝動のつよさは異常で、双方とも一軍の将というよりも天性の憲兵であった。さらに双方とも、その身分と位置は他のたれより安泰であった。なぜなら、ロジェストウェンスキーは皇帝ニコライ二世の寵臣であり、寺内正毅は山形有朋を頂点とする長州閥の事務局長的な存在であった。日本にとって幸いだったのは、寺内が陸相という行政者の位置につき、作戦面に出なかったことであった。ロジェストウェンスキーは、対日戦の運命を決すべき大艦隊の司令長官として海上を駛っているのである。(p321-322)

陸戦のほうは旅順の問題が深刻化しています。旅順攻略にあたったのは、私でも名前を知っている乃木将軍です。乃木希典が第三軍の軍司令官になるいきさつは、

 やがて大本営が第三軍をつくることになったとき、軍司令官に補せられたのは、ひとつには長州閥の総帥山形有朋が推薦したからでもあった。ついでながら、第一軍から第四軍、及び鴎緑江軍にいたるまでの軍司令官が、第二軍の奥(福岡県出身)をのぞくほかぜんぶ薩摩人で、長州人がいなかった。薩長両閥人事のバランスをとるために、長州人の乃木を入れることは、この当時の人事感覚からみて安定感があったのだろう。(p24)
からわかり、
 そのかわり、乃木に配する近代戦術の通暁者をもってすればいいということで、薩摩出身の少将伊地知幸介を参謀長にした。(中略)ところがこの伊地知が、結局はおそるべき無能と頑固の人物であったことが乃木を不幸にした。乃木を不幸にするよりも、この第三軍そのものに必要以上の大流血を強いることになり、旅順要塞そのものが、日本人の血を吸い上げる吸血ポンプのようなものになった。(p24-25)
という不幸も孕みます。

乃木希典率いる第三軍は六月二十六日、剣山の堡塁を抜きます。しかしその後、旅順後略は苦戦に苦戦を重ねます。八月二十日前後、第一次総攻撃で日本の死傷者は一万六千、九月十九日(及び十月二十六日)の第二次総攻撃で死傷者四千九百、これに対して要塞側はびくともしません(p190,308,397)。そして第三次総攻撃が十一月二十六日、開始されます(p390)。しかしこの第三次攻撃は敵将であるステッセル将軍は予見しており、防御を怠ってはいません。また東京の大本営でもこの二十六日という周期的な攻撃日に懸念を抱いています。

「わざわざ敵に準備させ、無用に兵を殺すだけのことではないか。いったい乃木や伊地知はどういうつもりで二十六日をえらぶのか」
 ということを総長の元帥山形有朋も、次長の少将長岡外史もおもい、こんどの第三回総攻撃にあたって、この疑問だけのために東京から森邦武中佐を使者として送り、柳樹房の乃木軍司令部を訪ねさせた。これに対し、伊地知参謀長が返答したのは、以外な理由であった。
「その理由は三つある。その一つは火薬の準備のためだ。その導火索は一ヶ月保つ(一ヶ月たつとカゼをひき、効力がうすれる)。だから前回の攻撃から一ヶ月目になるのだ」
 という科学性にとぼしく、しかも戦術配慮皆無の理由がひとつ。
「つぎに、南山を攻撃して突破した日が、二十六日だった。縁起がいい」
 さらにいう。
「三つ目は、二十六という数字は偶数で割りきれる。つまり要塞を割ることができる」
 乃木も横で、大いにうなずいていた。この程度の頭脳が、旅順の近代要塞を攻めているのである。兵も死ぬであろう。(p397-398)

陸軍と海軍、人事の明暗を思わずにはいられません。


投稿者 napier : 16:23 | トラックバック


2006年05月25日

あいちゃん

最近の流行で、YouTube のリンクをよく見ています。

んで、なんかローカルネタすらみれる状況なんで、古き良き sakusaku が観れるかなーっとおもって「あかぎあい」ちゃんの時代の sakusaku を検索してみると、これがありますんですよ。

テスト的にこんな感じも

なつかし、面白かったでです! < 酔ってるし


投稿者 napier : 01:16 | トラックバック


2006年05月23日

のみすぎ

日曜は飲みすぎでしたorz 何書いてるかほんとわかんない・・・。

ですが洗濯と掃除があらかた終ったので、今週は普通に外出ができそうです。また休みは晴れて欲しいものですね。


投稿者 napier : 00:24 | トラックバック


2006年05月21日

SPAM

面白いことに、一度付きだすとキリがないようですorz

blog の 2 大要素であるコメントとトラックバックがもうそれはすごいです。ですが、それにもまして、MT のフィルタが凄くてすべてガードしてくれいてます。

いたちごっことはいいますが、無駄なところに人類の労力が使われているな、と思わざるを得ません。といってもこれももつ者と持たざるもの過当競争なわけで、これってちょっとした人がチャチャッと組んだスクリプトでできちゃうとは思うんですが、それをガードするほうがあまりにも不利に出来ているな、と、坂の上の雲を読んでいる身としては感じるのですが、最近ちゃんと感想を書いてないなと反省はしています。

・・・酔ってると論点が絞れません(この blog 自体そうですが:-)


投稿者 napier : 23:08 | トラックバック


ギャルサー(2)

洗濯や掃除の合間で見ることが出来ました。休日万歳:-)

と、いってもこのドラマはちょっと微妙だとは思います。鈴木えみちゃんが(私にとっては)メインターゲットですが、彼女をドラマに出演させるためにはディレクションをか~なり気合いいれてやらないと、今回みたいな感じにしかできないと思います。

といっても戸田恵梨香ちゃんは、ずっとローカルでは言ってる感じのアヒル唇であるためその点だけ考えてもチェックせずにいられないのですが、それでもやはり鈴木えみちゃんメインであることはかわりありません。

逆に彼女を今後どういった方向で使うのかとか、そういったことが気になってしょうがないドラマです。


投稿者 napier : 20:41 | トラックバック


昔のマンガ

実家の片づけでサルベージできたマンガをちょっと読んでいました。学生(及びそれ以下の)時代には夢に思っていたことも、現実世界でそれをある程度実現して/されてしまうと、その後はルーチンワークにしかならないんかな、と微妙に凹んでいます。

実際の現実をかつての夢に描いた世界と比べると、それはそれで「夢に敗れた・・・」的にドラマでは劇的にいけるものですが、それでも現在はまだかつて自分が思い描いていた社会とは違う世界にいるな、ということが実感として浮かんできます。

難しいのですが、スポコンマンガ/アニメのようなノリの技術系マンガ/アニメが無い/薄いのって、日本的に微妙なんじゃないかなって気がしました。

今日の日本を支えているのは、資源の無い国なんだから加工貿易・・・とかって昭和な話をしたいわけじゃないんですが、やっぱり自分はクチで儲けるよりそっち系なんだろうなって気はします。


投稿者 napier : 16:46 | トラックバック


2006年05月20日

ブスの瞳に恋してる(2)

溜めていた 2 話から 6 話までざっくり観ました。消化しようかな~と思って「早見早聞」機能を使おうかとも思ったのですが、これが面白くほぼ等倍で観てしまっていました。

中でもやはり最初のエントリで書いたように井川遥さんは秀逸ですね。彼女の喋り方や言葉のクセは、本当に自分の好きなテンポや音程にはまります。これはヤヴァイくらい。

あとは美幸ちゃんの同居人である滝沢沙織さんと MEGUMI さん。滝沢さんはアットホームダッドで多分はじめて見ました。彼女は大抵 3 人で部屋のシーンが多いのですが、ちょっと足癖が悪い感じの座り方をよくしています。しかしこれがとてもよく似合う。彼女のように肢体の長い人がああいった座り方をしているのは結構好きなんですが、それでもいつもあれだときっと小言を言っちゃうだろうな、と思います。人のクセって見ちゃうんですよね、そして気になって。それでも好きなんですが。

まだこのクールのドラマはこれしか観れていませんが、トップキャスターはリタイアしてしまったので、次はギャルサーです。


投稿者 napier : 21:54 | トラックバック


天気

久しぶりに部屋のことができる休日です。

天気も思っていたよりも晴れて、湿度はありますが洗濯や布団干しにうってつけに近い感じです。明日も晴れるようなんでいろんな洗濯や掃除ができます。晴れの休日は本当にいいものです(^^)

P5200001.JPG

(16:45 追記)

晴れていると思ったら天気予報のとおり夕立(?)です。よく当てるなー、という感じ。洗濯や掃除の間に買い物も済ませたので、もう今日は呑んでいるだけで平気ですが(笑)すでにだいぶまわっています:-)


投稿者 napier : 12:50 | トラックバック


surface #1 resurface

先週の掃除がなければチケとりしたかったのですが、案の定 SOLD OUT です。速攻でした。こうゆうときって地方はいいな~と思います。大阪でも意外とチケットとりやすいんですよね。

公演回数など、人口に応じて欲しいものです。。


投稿者 napier : 00:23 | トラックバック


2006年05月18日

青い鳥

ちょっとしたきっかけが発生して、今「青い鳥」を観ています。これは一度観だすとなかなか止められないドラマで、そして安心して観ていられるドラマでもあります。

歴代観たドラマの中で、これは未だに抜群の位置にいますね。


投稿者 napier : 01:08 | トラックバック


2006年05月17日

Ajax

Ajax を使ってサイトを構築し、従来のデータベースを使ったシステムと比べてコストが 1/5 になったそうです。こういった具体的な数字を見るとただ騒がれているだけの技術ではないな、と思わされます。

しかし実際にはデバッグ環境が限られていたり動作環境(ブラウザ)が限られていたり、ノウハウが溜まるまでは「固い」用途にはなかなか適さないでしょう。

Ajax を Google Trends でみるとこんな感じです。いわゆる「右肩上がり」であることには代わりありません。


投稿者 napier : 13:39 | トラックバック


2006年05月16日

kernel debugging(4)

さて、patch をあて終わった後にはカーネルの make になりますが、patch によって何が変わったかを確認することにしましょう。

比べやすいように make xconfig の画像をそのままのせておきます。

kgdb1.png
Fig.1 8250.patch
kgdb2.png
Fig.2 eth.patch

ここで重要なのはどちらも core 及び i386 の patch 適用後であるということです。これらがあたっていない場合、Kernel hacking の Option はあらわれません。make xconfig は patch が正しくあたっているかの確認にもなるでしょう(それ以前に patch のログを見ればわかると思います)。

ethernet はわかりませんので serial port に関して補足をしておくと、この図では serial port の設定が以下の様になっているのがわかると思います。

(1) Serial port number for KGDB (NEW)

これはシリアルポートの番号です。ここでは、いわゆる /dev/ttyS1 が指定されていることになります。これはマザーボードの仕様にもよると思いますが、シリアルポートが 1 つしかない環境の場合にはこれを 0 に指定する必要があります。

また同様に baud rate の設定も必要ですが、これはデフォルトの 115200 で問題はないでしょう。

kernel の make 方法に関してはここでは特に注釈はしませんが、これは以下の記事が大変参考になると思います。


投稿者 napier : 00:23 | トラックバック


2006年05月15日

ソフトバンクの携帯事業

ソフトバンクとアップルの提携のニュースには驚きました。iPod 内臓携帯電話開発とかよりもアップルのブランド力がソフトバンクに味方するだろうな、と思ったからです。

しかしその次のニュースを見ると、新ブランドは「ソフトバンクモバイル」だそうで…あまり女性に魅力的には映らない気がします。折角だったのにもったいない。。

きっとこんなデザインのケータイはまだまだ先なんでしょうね。これがソフトバンクモバイルの携帯端末になったとしたら、、、ちょっと考えてしまいます、キャリア変更も。


投稿者 napier : 22:26 | トラックバック


2006年05月14日

大掃除(3)

P5140017.JPG

疲れました・・・orz これで多分夏までありません(と思いたい…)。

水害を逃れたマンガに BANANA FISH がありました。友達に貸していたのが返ってきたときに本棚にしまわなかったのが幸いしたようです。あと沈黙の艦隊も発見。でも読み返すとしてもだいぶ先になりそうです。

関係ないですが、実家に上野樹里ちゃんのポスターがありました。2003 年度の防火ポスターだったようです。

斜めに撮ってしまったのを補正してあるのでまわりが若干歪んでます。

このポスターは上野樹里ちゃんの名前を知る前から実家にあることは知っていましたが、やはりちゃんと気が付いたのは去年の夏くらいだと思います。気づいたときは「上野樹里だーっ」と思わず叫んでしまいました、懐かしい。


投稿者 napier : 22:17 | トラックバック


2006年05月13日

大掃除(2)

また行ってきます。週末更新ありません。


投稿者 napier : 10:01 | トラックバック


2006年05月12日

resurface

resurface.jpg

久しぶりに SURFACE が帰ってきました、というか surface に帰ってきました、というか──。

Phase(1999.03.17), Fate(2000.06.21), ROOT(2001.06.27) のオリジナルアルバムの時代はかーなり好きでずっと聴いていました。それが、ベストである SURFACE(2001.12.19) と WARM(2003.07.16) が完全にスルーです。それでも楽曲自体はずっと好きで、車には 3rd までは常備されています。

最近、何気に SURFACE 好きの友達からニューアルバムが出たことを聞き、今日、何気に立ち寄ったショップでそれを手にとってしまっていました。そして聴いた瞬間──自分の中の SURFACE が還ってきました。目の前には surface となって。

さぁ、一緒に Re:START!


投稿者 napier : 22:49 | トラックバック


kernel debugging(3)

では前回の続きからですので kgdb patch に含まれている README ファイルに関してです。これには大きく分けて 3 種類の説明が書かれています。それは、

  • Patch
  • Build
  • Module Debugging
です。

patch を行うために quilt というツールを使えばいいという説明がありますが、私は使いませんでしたのでここでは無視します。

さて、私の対象とする環境は普通の x86 ですので以下の patch をあてました。

  • core-lite.patch
  • i386-lite.patch
  • core.patch
  • i386.patch
  • 8250.patch
  • module.patch

これらの patch で -lite が付いているものは基本 patch のようなので関連するものに関してはそれらを先にあてます。patch のあてかた自体は kgdbquickstart-2.4.pdf が参考になります。

曰く、

$ patch -p1 < ${BASE_DIR}/linux-2.6.15.5-kgdb-2.4/core-lite.patch
のような感じです。

ここで、カレントディレクトリは kernel のソースを展開したディレクトリです。例えば /usr/src/kernels/linux-2.6.15.5 などです。ここは自分の環境に読み替えてください。引用されている ${BASE_DIR} がそれですね(補足2006.05.15 : この ${BASE_DIR} は /usr/src/kernels/ になります。${BASE_DIR} がそれ、は間違いですね)。

patch に関して簡単に補足しておくと、8250.patch はシリアルポートを用いてリモートデバッグをする場合の patch です。WinDbg ではシリアルポートの接続でデバッグを行っていたのでこれを使うことにしました。シリアルポート以外にはイーサネット接続でデバッグができるようで、その場合には eth.patch をあてます。私はこれでデバッグを行ったことが無いので説明はできません。

module.patch に関しては autoloaded module のデバッグに関して有用である、といったことが書かれていたのであてることにしました。実際にどういった効果があったかは調べていませんが、とりあえずあててあります。実際のデバッグではモジュールの autoload をしなかったため、どうでもよかったのかもしれません。


投稿者 napier : 00:11 | トラックバック


2006年05月11日

戦争は変わった…

そんなに MGS ファンではないのですが、この E3 TRAILER には魅せられました。TGS 2005 で MGS4 の映像は見ていたのですが、それに加えてその時代的な世界観が付加された内容になっています。ADSL の 1.5M な環境でもストレス無く見れたので、大抵の方の環境なら大丈夫でしょう(笑)

E3 の情報は SOCOM: Combined Assault に関して調べていたのですが、たまたまこの MGS4 の映像に突き当たってしまいました。世界観としてはやはり MGS の方が重厚に感じますね。

SOCOM: Combined Assault に関しては以下のサイトでムービーが紹介されています。

不思議なもので、新しいマップを見ると現在のシステムでもいいから遊んでみたくなります。久しぶりに SOCOM3 を遊んでみようかな、と思いました。

(追記)
MGS4 で English を選択してみたら字幕だけ英語でしたorz
スネークの英語を聞いてみたかったです…。


投稿者 napier : 23:27 | トラックバック


DoGA 2006

今年は 2 年ぶりのなかのZEROでした。いろいろ書こうと思ってましたが、その後すぐに旅行に行ってしまったため買った DVD もまだ封を開けていません。

最近のダークサイドはなんだか北系に染まっているのが気になります。そして現実世界のダークサイドの流れは YouTube にいっているのかなぁとも思います。これは純粋な意味での創作ではありませんが、やりたい方向としては理解できます。

さっき見て面白いなーと思ったのは evangelion(MAD)~tamasiinorufuran~ です。エヴァも映画のおかげで思い出すのはマイナスな印象しかありませんが、TV 放送は本当に毎週楽しみにしていました。数年おきに TV 版の録画を観ることもあるのですが(といっても過去 2 度ほど…)、そのたびに映画版も観たくなって、実際に観てみるとかなり落ち込みます。

なんとも複雑な作品だと改めて思います(で、DoGA の話題になってないじゃんっ)


投稿者 napier : 01:07 | トラックバック


favicon.ico

favicon.png

web server の log を見ていたら favicon.ico を探しに来ているものがあり、興味が湧いたので調べてみました。どうやらこれはブラウザに表示されるアイコンファイルへのリクエストのようです。このアイコン表示は結構ずっと気にはなっていたのですがちゃんと調べたことがありませんでした。

この favicon.ico でググってみると意外にヒットし、最初の 2 サイトで自分のサイトに設置することができました。左の画像が現在のそれです。

参考にしたサイトは以下です。

簡単にまとめておくとこのアイコンファイルには 32x32 と 16x16 の画像を用意しておく必要があるようです。このサイトの favicon.ico はそうしています。ちなみにこのサイトのアイコンはこれです。


投稿者 napier : 00:10 | トラックバック


2006年05月10日

CATALYST 6.4

4.25 付けで RADEON 系の新しいドライバがリリースされました。
https://support.ati.com/ics/support/default.asp?deptID=894&task=knowledge&questionID=640
CATALYST 6.4 Modified: 4/25/2006


投稿者 napier : 10:06 | トラックバック


SOCOM: U.S. Navy SEALs Combined Assault

SOCOM3 が発売してたいした時間も経っていませんが(というか、言われていた downloadable map もグダグダですが)、PS2 での SOCOM の次バージョンのアナウンスがありました。SOCOMBLOG に寄せられているコメントがユーザの気持ちを端的に象徴している感じです。

PSP は持っていないので FTB2 はおいておきますが SOCOM II に比べてあまりにも遊ばなかった(これは個人的な好みもありますし、いろいろな要因があると思います) SOCOM3 を考えると、北米版 PS2 を持っている身としても SOCOM CA の購入は手放しではできないかな、と思ってしまいます。

E3 での発表もありそうなので何かあったらフォローしようと思います。


投稿者 napier : 00:40 | トラックバック


カテゴリの整理

またカテゴリの整理を行いました。blog があまりにも混沌としていたのが原因です。

これでだいぶ整理されたと思いますが、検索サイトから飛んできた方で該当エントリが見つからない場合には、このサイトの検索をしてみて下さい。

特に gnuplot を CG カテゴリから外したのでそれが一番顕著だと思います。・・・というか、これでロストした場合で Google から来た場合、Google のアルゴリズムが悪いと思ってください(最近、自分の中で Google アルゴリズムは若干失速気味です)。


投稿者 napier : 00:33 | トラックバック


2006年05月09日

2006.05.09

SCEI、PS3を11月11日に62,790円で発売
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060509/scei.htm
正式に発売日と価格が発表です。5 月の発表からだいぶスペックダウンしているようです。

SCEI、「プレイステーション 3」11月11日発売。価格は62,790円!! コントローラも発表
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060509/scej.htm
本体色はクリアブラックというようです。これも 5 月の発表とは異なりますね。「家電への調和性を考えてホワイトやシルバーを用意しました」といっていたと思いましたが…。原文が見つかったら更新します。

ITmedia +D Games:「DQ」最新作はWiiと同時発売――「FFXIII」はPS3で
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0605/09/news006.html
動向が気になるタイトルの発表です。

次世代ゲーム機のシェア、マイクロソフトが08年に47%――アナリストが見通しデジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITea002008052006
これは未来から過去を参照するために。

ゲーム機市場で首位のソニーがシェアを現在の64%から2008年に33%に落とす一方、マイクロソフトは16%から47%に急拡大するとの見通しを示した。
ここまでコケる感じのする PS3 が意外と伸びるかもしれないのが未来ですから:-)

インテル、新型MPUのブランド名を「コア2デュオ」にビジネス-最新ニュース:IT-PLUS
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M0900J%2009052006
「コア 2 デュオ」ってことは 2x2 で 4 ですか?(何が?) なんかよくわかりません。

富士フイルム、FinePixイメージキャラに蛯原友里さんを起用
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2006/05/08/3754.html
TVCF を早く見てみたいです!


投稿者 napier : 13:07 | トラックバック


シリコングラフィックス - 連邦破産法11条の適用を申請へ

Chapter 11 は日本の民事再生法に相当するそうで、Wikipedia によると事実上の倒産ということになります。

米国以外の子会社はこれに含まれないとのことですが、実際問題としていろいろと弊害は起こるでしょうね。早期に企業再建がなされることが期待されます。

3DLabs も PC マーケットから撤退し、事実上かつてのハイエンドは総崩れといった感じになりました。意外とこれが数年後の据え置きゲーム機市場の現実に見えなくも無くて、何とも…。

グラフィックス分野はこんな感じで世代交代(?)が進んでいますが、これで考えると次はどこになるんでしょうか。ワークステーションやサーバ系とも思いますが、それでもピュアソフトウェアな世界は意外と大丈夫なのかな、とも思います。専用のハードウェアを作って/使っている分野が意外と世代交代が早いように感じるからです。


投稿者 napier : 00:54 | トラックバック


2006年05月08日

コメントスパム

ついにここにもコメントスパムがつくようになってしまいました。今のところは MT3.2 標準のコメントスパムプラグインでガードできているようですが、今後どうなることやら。

傾向を見てみると不思議なことにコメントスパムが付くエントリは決まっています。コメントスパムが付くエントリには 3 個くらいが平均してついています。特定のエントリにコメントスパムを付けるよりもあらゆるエントリに付けた方が効果的な気がしますが、どういったアルゴリズムでエントリを選択しているんでしょうね。やっぱりサーチエンジンの上位に来るものを適当に選んでいるのかな?


投稿者 napier : 22:39 | トラックバック


554 too many Received: headers.

Gmail を使うようになってから ML などの登録を Gmail のアドレスに変更して、そこから別のメールアドレスに転送をするようにしていました。が、どうもエラーメールが発生するようになり、postmaster に届くメールを見てみると 554 too many Received: headers. になっています。

こちらのサイトでこのエラーに関して調べてみると「Received:ヘッダ(SMTPホップ数:デフォルト20)の記録が制限値を超えている」というエラーです。

Gmail は使ってみると意外と不便な点も存在することがわかります。私が感じた一番のネックはメーリングリストへの投稿が自分に届かないことです。

その次に厄介なのがメールを表示するときの画面の再描画です。これは page の更新というイベントが発生するために仕方がないことなのかもしれませんが、たくさんのメールを読む場合には目への負担がすさまじいものになります。フリッカーをずっと見せられている感じですね。

この 554 エラーも問題ですので、やはり Gmail は ML の検索用くらいの位置付けで使おうかな、と考え直しています。


投稿者 napier : 21:49 | トラックバック


2006年05月07日

G.W.(2)

帰ってきました。疲れた。。


投稿者 napier : 20:18 | トラックバック


2006年05月03日

G.W.

旅行に行くのでしばらく更新がありません。よいゴールデンウィークを!


投稿者 napier : 01:34 | トラックバック


2006年05月01日

kernel debugging(2)

kernel 空間のデバッグをすることができるようになったのでその方法に関してまとめておこうと思います。デバッグの方法は kgdb を使うので PC は 2 台必要です(最近は VMware などを使って 1 台で開発をすることもあるようですが、とりあえず 2 台で)。Windows でドライバ開発に WinDbg などを使っていたくらいの知識があると読みやすいと思います(というか、Windows のドライバを作っていたが不幸(?)にして Linux のドライバの面倒もみないとならなくなった人向け、といった方がいいかもしれません)。

使用した kernel は 2.6.15.5 です。これは kgdb のパッチとして 2.6.15.5 用を使ったことによりますが、多分これ以外のバージョンでも基本は同じだと思います。

まず、対象となるカーネルソースとパッチをダウンロードします。

ここで重要なのが kgdb patch に含まれている README ファイルです。ここに patch のあて方から remote gdb による接続の方法までがひととおり書かれています。日本語のサイトでこれに関して説明しているところは皆無だと思いますが(探した限りみつかりませんでした)、kernel debugging を行うような人は日本語資料などいらないし英語のドキュメント/コミュニティで十分なのかな、と思ってしまいました。


投稿者 napier : 23:00 | トラックバック


大掃除

実家の部屋の大掃除に行ったのですがとても片付きません…。また来週も行くことになりそうです。雨漏りがしていて本類は壊滅的でしたorz


投稿者 napier : 08:19 | トラックバック


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